運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

起死回生のビジネスの立ち上げ期 12

三者会談 2


Wさんが出て行った後、Sさんと今後のことについて話しをした。


感情的になって暴言を吐いて出て行ったものの、
Wさんは新聞社を辞めることになっていたから広告の仕事はやるだろうし。
Sさんももちろん、そのつもりだった。


そこで問題になるのが、
うちの会社の代わりの代理店をやってくれる会社探しだ。


Sさんも、新聞社時代の知り合いにあたってはいたものの、
Wさんを知っている人たちは、感情の起伏が激しいWさんを敬遠していて
引き受けてくれる会社がないとのことだった。


Wさんが悪いとしても、そもそも私が代理店を断ったことで
Sさんにご迷惑をかけているので、
私も代理店を引き受けてくれる会社を当たってみることにした。


まずは、ずっとお世話になっている中堅どころの広告代理店さんの
担当Tさんに相談をした。


Tさんの会社でも、
何度か大手の広告代理店を定年退職した人を雇用したことがあった。
しかし、プライドが高く、自分より若い上司の指示に従えず…
自分のやり方を通してしまい、社内でどんどん浮いてしまって、
結局長くは続かなかったそうだ。


Wさんの仕事で得る収入より、リスクのほうが高いということだった。
Tさんは「お役に立てずにすみません」と謝ってくれたが、当然のことだ。


そこで最後の手段(?)で、Sちゃんに相談することにした。

「相談したいことあるから、うちの会社に来て!」と電話をすると、
何かを感じたらしく、すぐに会社にかけつけてくれた。


Wさんとの経緯を話し、社団法人Sさんへの義理を果たすために
代理店を見つけなければいけなくて、Sちゃんの会社及び関連会社で
何とかならないかをお願いした。


黙って聞いてたSちゃんは、私の話しが終わると
「麦とオレンジさん、それはつまり…、僕に生贄になれってことだよね!」と。


確かに、年間利益が数百万の仕事を受けるために、
トラブルメーカーのおじさんを引き取ってくれということは、そういうことだ。


でも、私(うちの会社)の『エンジェル』であるSちゃんは、
「まあ、確かに麦とオレンジの会社で代理店をやるわけにいかないしな。
制作部隊を持ってる関連会社があるから、何とかねじこむよ。」と言ってくれた!


早速、社団法人のSさんに連絡をしてご挨拶へ行くことになった。


【今日のわんこ】

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