運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

起死回生のビジネスの立ち上げ期 11

三者会談

 

しかし、企画を提案する前にやらなければいけないことが残っていた。

Wさんに「一緒に仕事をできない」ことを、伝えなければいけない。


ただ、Wさんと二人で会うのは、何をされるのかもわからないので、
Sさんにお願いして、社団法人の会議室でSさんを交えて3人で会うことにした。

 

社団法人の玄関でWさんと一緒になった。
Wさんは眉間に皺をよせ明らかに不機嫌だった。


私は気づかいないふりをして、あえて明るく挨拶をした。
会議室に通され二人になった時、Wさんが
「何でSと3人で話すんだよ。これは俺とおまえの問題だろ?」と、
いきなり、お前呼ばわり。。。


延々と恨み節を言い続けられたけど、横並びに座っていて、何かされてもいやなので。
Sさんが来るまでは、ずっと黙って聞いていた。


数分してSさんがやってきた。
Sさんが穏やかな口調で、できるかぎりの配慮をして、
私の気持ちを代弁してくれた。


しかし、怒りと恨みの感情しかなくなっているWさんに響くはずもなく、
Sさんの話しが終わる前に

「こいつは、もともと俺を裏切る気だったんだよ。
広告の仕事もなんだかんだとケチをつけて、
最初からやる気がなかったんだろ。
おまえのせいで、俺は1週間も眠れてないんだ。」と私に向かって怒鳴りつけた。


それを聞いていたSさん
「W、そんな言い方したら、麦とオレンジさん、何も言えないだろ。
それに麦とオレンジさんの社員さんにも、電話で怒鳴りつけたりしていたら、
一緒にやりたくないと思うだろ。」と。


しかし、それに対してWさんは、
「社員に怒鳴ったのは謝っただろ。何の文句があるんだ」と言ってきたので、
さすがに私もカーッとなり
「謝ればいいってもんじゃないし、悪くもないのに、怒鳴りつけられて。
うちの社員たちを何だと思ってるんですか?
こんな状態で一緒にできるわけないじゃないですか」と強い口調で言ってしまった。


それを聞いて激昂したWさん、私へ暴言を吐きまくってきた。
Sさんが止めに入ると
「何で、Sまでこいつの味方なんだ。ああ、いいよ、俺がいなくなればいいんだろ。
おまえたちで仕事すればいいんだよ。」と席を立ち帰ってしまった。

Sさんは苦笑して
「本当にあいつは、どうしようもないよな。
後で電話しておくから気にしないでいいから。」と言ってくれた。

 

自分では、すごく冷静だった気がしていたが、
お茶を飲もうとお湯のみを持ったら、手がガタガタ震えて飲めなかった。


冷静なつもりだったけど、怒りに震えていたみたいだ!


【今日のわんこ】

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