運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

何もかもが悪循環の暗黒期 会社ぐるみの横領

ただ、その時点では、まだ明確な証拠もなかったし
Mを問い詰めるのは、こちらも確信をもってからにしようと思った。


Mが怒鳴りこんで来た日、家に帰ると海外赴任中の彼氏が一時帰国していた。
夕食を食べながら、Mの話しになると


「そうだと思ってたよ。会社のパーティでトイレに行った時、
たまたま、Mさんと誰かの会話が聞こえたんだよね。


なんで麦とオレンジさんの会社に入ったの?Mさんが聞かれて、
一時的にいるだけだし、すぐに独立するからつなぎみたいなもんで。
俺がいないと回らないから、いてやってるみたいなこと言ってたしね。」
とのこと。


これからどうするの?と彼に聞かれたので、
証拠をつかんでから話し合いをしようと思ってると言ったら、


「ああいう根っからのずるい奴は、話し合いではなんともならないし、
口だけは達者みたいだから、いいように丸め込まれるのがオチだよ。
弁護士入れたほうがいいよ」と言われた。


弁護士入れるなんて、、、と戸惑っている私に
「Tさんがいいんじゃない?」と。


Tさんは、A姐さん主催の女子会(?)で知り合った方。
新卒で商社へ入社し、その会社では女性初の中国の駐在員となったものの。
色々と思うところがあり、弁護士を目指して40歳で弁護士資格を取った方だった。


竹を割ったような性格で、すごくサバサバしていてすぐに仲良くなり、
自宅にもお伺いしたこともあった。

「友達だから、こんなこと頼みづらい」と言ったら
「Tさんは弁護士だから私情は挟まないし、
麦とオレンジのこと良くわかってくれてるから、いいと思うよ」


確かに、頼みづらいとか言ってる場合じゃない。早速Tさんに連絡をした。
Tさんは快く応じてくれて、Tさんの事務所へ伺うことになった。


怪しいと思われる請求書等も持参して、今までの経緯も話しをした。


Tさんが「麦とオレンジさん、大変でしたね。
信頼していた後輩に裏切られるなんて、ご心痛お察しします。
でもご自分が悪いとか思ってはダメです。横領は犯罪です。


人間としてやってはいけないことです。
罪を認めさせて、謝罪させるべきだし、これを見過ごすと
Mは今後、もっと大きな不正をやりますよ。


だからと言って、麦とオレンジさんが話し合いで解決するには
心身ともにストレスになるし時間もかかると思います。


私たち弁護士はこういう時のためにいるので、私に全部任せて下さい。
私、仕事の不正は絶対に許せないので、安心して任せて下さい」
と言ってくれた。


そしてTさんから「できる限りMの件で情報が欲しいです。
特にD社はかなり怪しいですよね。
D社をネットで検索すると業種も違っているし、
A社の住所にしてるのもおかしいですよね?誰かA社に聞ける人いませんか?」

と言われたので、A社の社長に会いに行く事にした。


【今日のわんこ】

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