運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

何もかもが悪循環の暗黒期(後輩Mの入社)

後輩のMは、中小のマーケティングの会社にいて
サンプリング等の仕事をしていた。


仕事はできる奴で、そのマーケティング会社ではおそらく超エース。
大手の化粧品メーカーを取引先に、かなり大きな仕事をしていた。


仕事も順調そうで楽しそうだし、何で辞めたいのかを聞いてみると
給料がかなり安いとのことだった。


社内には仕事のできる人がいなくて、
自分だけが仕事をして夜中まで働いてるのに、やってられないとのこと。


お客さんも、Mが独立するなら応援すると言ってくれているようだった。


起業する相談だと思っていたんだけど、そうではなかった。

「麦とオレンジさんの会社で、しばらく仕事させてもらえませんか?」
と言われたので、

「なんで?お客さんも応援してくれるなら、
自分で会社作ればいいんじゃない?」と聞いてみると、


「すぐに独立するのは自信がないので、
しばらく麦とオレンジさんの会社で経営を勉強して、
それから独立したいと思ってます。」


私はその言葉を鵜呑みにしてしまった。


大事な決断の時に後輩が頼ってくれたのは嬉しかったし、
本当に力になりたいと思ったので、Mを会社に受け入れることにした。


ただ、Mの希望は普通に社員として働くのではなく、
出来高制の社員としての契約だった。


要は、うちの会社の暖簾を使って仕事をさせてほしいということで、
売り上げた利益の20%を暖簾代として支払ってもらい、
その残りを彼の給与にすることになった。


正直、リーマンショックの後
まだまだ業績も厳しかったので、Mの売り上げが入るのなら
ありがたい話しだと安易に思ってしまった。


しかし、暖簾を貸すということは
何かあった時に全て私の責任になるということ。


長い付き合いの後輩だったし、その時は何の疑問も不安もなかったのだけど、
実は、Mにはいろいろな思惑があったのだ。


【今日のわんこ】

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