運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

何もかもが悪循環の暗黒期(後輩Mの入社2)

後輩のMは、前の会社の社長にもすごく気に入られていたようで、
退職するのはかなり難航し、当初の予定をかなり過ぎてしまっていた。


まあ、エース級の社員が辞めるのだから当然だと思ったし、
色々あったとはいえ、10年以上いた会社だから、
「きちんと筋を通したほうがいいよ」とMには伝えていた。


ある時、Mから「前の社長が、麦とオレンジさんに会いたいと
言ってるんですが、会ってもらえませんか?」と言われた。


自分の息子のようにかわいがってる社員が
次にどんな会社に行くのか、本当に大丈夫なのかを確認したいそうで、
その社長の気持ちはよくわかったので(Sのこともあったし!)
お会いすることになった。


大事な社員をとられるような気分だろうから、
微妙な感じなのかと思って覚悟していたけれど、
いらっしゃった社長さんは、ニコニコとして優しそうな雰囲気で、
すごく腰も低く、なんだか肩透かしを食った感じだった。


「麦とオレンジさんと仕事がしたいので辞めたいと言われた時は、
本当にどうしてやろうかと思ったんですが…。
Mのことは、息子のように思っているからこそ、
本人の意志を尊重することにしたんですが、
大事な息子を託す方にお会いしたくて無理を言いました」と言われた。


こんないい社長さんなら、
何とか会社に残ってやる方法はなかったのかな?と不思議に思ったんだけど。
私と一緒に仕事がしたいと思ってくれたのだなと、
その時は嬉しかったし、この社長さんのためにも
Mが独立するまで、しっかりサポートしようと思った。


私と社長さんがお会いして、1ヶ月後に
Mはうちの会社に正式に入社することになった。


Sは新人の頃からMにかわいがってもらっていたから、
とても喜んでいたし、コミュニケーション能力が高く、
人当たりのいいMが入って、SもCも楽しそうだった。

その後に、Mの部下のAも入社し、しばらくはみんなで楽しくやっていたのだけど、
だんだんに、Mの態度がかわっていったのだ…。


【今日のわんこ】

f:id:mugitoorange:20190617211134j:plain