運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

何もかもが悪循環の暗黒期 Mたちの不穏な動き

震災から半年が過ぎたけど、
通常に戻るにはまだまだかかりそうだった。


会社も私個人も引っ越しをして、
かなり固定費も下げたけど、まだまだ大変だった。


恥ずかしい話し、社会保険料の負担もきつかったので、
Sは社員からアルバイトになってもらったり。


私の給料もさらに下げた上に、ずっと未払いになってたり、、、
なかなかトンネルを抜けられなかった。


SもCも、昇給もなくボーナスもないけど
何の文句も言わず一生懸命に働いてくれていた。


本当にありがたかったし、ずっと一緒に仕事をしたいと思ったけど、
給料だけは絶対に支払わなければいけない。


売り上げがないので、私の貯金や保険を解約して
給料を支払っていたけど、それもあと半年くらいで限界だなと感じていた。


ただ、私には何の根拠もない自信があり、何とかなると思っていた。
でも社員を巻き添えにするわけにはいかない。


今の資金繰りを正直に話して、
不安があるようであれば転職活動をしてもらおうと思った。


SとC、個別で話しをすることにした。


まずはS。なんだかんだで10年近くの付き合いになるSは、
私のことを誰よりもよくわかってる。


「麦とオレンジさん、私も頑張るんで絶対大丈夫です。
もう転職はしません!」と笑ってくれた。


そして、次にCを会議室に呼んだら

「麦とオレンジさん、私、辞めてもいいですよ。Sさんが残ったほうがいいと思うし、
私だったら転職も慣れてるから大丈夫です」と言われた。


Cは退職を宣告されると思っていたようだ。
まあ、経理もやってもらってたから状況はわかってるし、
そう思うのも仕方なかったけど、、、


私が「今の状況だと半年間しか給料の確約ができなくて、、、
何とかするつもりだけど、こんな会社だと不安ということであれば
転職活動していいし、決まるまではちゃんとお給料は払うから。」と言うと。


「そういう事なら、私も頑張ります。
麦とオレンジさんが何とかなると思うなら、何とかなりますよ」と言ってくれた。


3人の結束はさらに強くなったと思うけど、
別オフィスにいるMとAが不穏な動きをしていた。


ある日、Cから「Mさんの請求書関連の処理をしてたら、
ちょっと気になるものがあるんですけど。大丈夫でしょうか?」と聞かれた。


実は私も何となくずっと気になっていて。
でも、まさかそんなことはないと自分の中で否定していたのだ、、、

やっぱりか。。。だった。

Mは、架空の請求書を発行していたのだ。

 

【今日のわんこ】

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