運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

何もかもが悪循環の暗黒期 資金繰り オフィス&自宅の引っ越し

しばらくは売り上げが見込めそうな案件はなかった。

お金が入らないのであれば使わなければいいけれど、
節約できる経費は既に節約していたし、後は固定費を下げるしかなかった。


もちろん社員のお給料を下げるわけにはいかないので、
節約できるとすれば家賃だった。


ちょうどMとAは、メインクライアントの近くにオフィスを借りて
出て行くことになっていたので、私・S・Cの3人で、
今よりも家賃の安い物件を探すことにした。


登記簿の変更をしたくなかったので、同じ区内で物件を探していたら、
「女性限定」で今のオフィスと同じくらいの広さの格安物件が見つかった。
物件名が「○○荘」っていうのが気になったけど、、、
とにかく3人で見に行くことになった。


現地近くで不動産の担当者と待ち合わせをしたら、
すごく驚いた顔をされて「3人でお住まいですか?」と聞かれた。


「オフィスとして使いたいと思ってます」と言うと、怪訝な顔をされた。
都内では格安物件だったので、収入のない女子学生が来ると思ったら、
いい大人女性が3人でやってきて、さらにオフィスにしたいとか言ってる。
不動産屋さんが怪しがるのも当然だ。


いざ物件に行ってみると、木造2階建の昔ながらのアパート。
外階段も長年の風雨で劣化していて、
コピー機運べるかな〜?」という感じだったし、
中に入ると畳に昔ながらの押入れがあり、昭和の匂いプンプンだった。


デスクではなくちゃぶ台で仕事するという感じで、
どう考えてもオフィスにはできそうになかった。


不動産屋さんも「オフィスとしてはお勧めしません」と
軽く拒否られてたので、やめることにした。


なかなか安くていい物件が見つからず、借入したお金も底をつきはじめた。
私の役員報酬は数ヶ月後払いにしていたので、
会社だけでなく私自身も経済的に厳しくなり、
今のマンションに住めなくなってきていた。


でも、なかなか現実を受け入れられず、何もしないまま数ヶ月が過ぎていった。


【今日のわんこ】

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