運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

社員と一緒の激動期 31

人が増えて大変だったこと


少し斜に構えた部分はあるけれど、本来は素直だったGが、
コンサルに心酔してしまい、Gまで偉くなってしまったようだった。


Sが辞めるのが決まった後に、元S社のG太から連絡があり、
外食チェーンの新卒採用の仕事を手伝って欲しい」という依頼があった。

 

広告全般を弊社で制作することになり、久々の大型受注となった。

Sにとっても、うちでの最後の仕事になるので、
取材から原稿制作まで頑張ってくれてたし、Gも同行させていた。


そして、こういう仕事を一緒にやることで、
Gも少しは自信がついて、仕事も楽しくなるかもしれないと
淡い期待もあったけど、現実は全く違っていた。


ある時、G太さんから「来期の採用方針会議で、
広告の方向性も決めるから一緒に会議に出てよ」と連絡があり、
Gも連れて行った。


会議は定期的に行われているようで、
人事部長・採用担当者・エリアマネージャーも参加していた。


今もだけど、外食チェーンは不人気業種で、
かなり採用も厳しかったし、定着率も悪かった。


でも、何とか良い人材を採用しようと意見を出し合い、
時には社内ルールを変えるなんてこともあり、
すごく前向きな会議だった。


良い採用ができるように頑張ろうと思えたし、
Gも同じだと思っていた。


ところが会議の帰り道、Gから出た言葉は
「あの会社は採用の本質をわかってないから
採用がうまくいかないんですよ。まずは経営の立て直しですね」
と、Oさんの受け売りなのか、彼が言う言葉ではなかった。


とうとう、私の勘忍袋の緒が切れてしまった。


「採用の本質ってなに?経営の立て直しってどうするの?
一生懸命に採用をしようとしている会社に対して、
何回か会議に同席しただけのGが、そんなに偉そうに言うことなの?
どんだけ偉くなってるのよ。
経営の立て直し?あんた経営もしたことないのに、何様なんだよ」
とGに詰め寄った。


まさか、私がそんなに怒ると思っていなかったようで、
Gは顔を赤くして今にも泣きそうな顔をしていた。


「仕事の本質とか言ってる前に、
まずは目の前の仕事を一生懸命やるんだよ。
やってもないくせに、あんたが言ってるのは言い訳なんだよ」


と畳み掛けるように言ってしまった。


その後、1ヶ月ほどしてGは心療内科の診断書を持って会社にきた。


鬱病と診断されたので、やめさせてください。」とのことだった。

 

【今日のわんこ】

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