運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

社員と一緒の激動期 28

人が増えて大変だったこと


「僕は正直言って、悔しいです。
僕がこの会社に入った時、本当に何もわかってなくて…。


電話の取り方とか、細々したことを教えてくれて、
僕がやってこれたのも、Sさんのおかげです。


だから、Sさんと一緒にいい仕事がしたいと思ったから、
いい原稿が作れるように、イラレフォトショップ
セミナーに行ったり、本で独学してスキルアップしてきました。


これから、もっと一緒に仕事をしたいと思ってたし、
思ってくれてると信じてたので、すごくショックだし、
裏切られた気分です。」


Kは、Sが退職するなんて
本当に全く想像もしていなかったことが起こった
という感じだったのだと思う。


その気持ちはよくわかったので、Kの話しをとにかく聞くことにした。
ひとしきり話しを聞いていたけど、なんだかんだ言いながら、
ほとんどが、Sとの楽しい思い出話しだった。


「私もそうだけど、Kも、Sのいいところしか思い出せないんしょ?
あいつ、ずるいよね!」と言ってみた。


「そうですね。嫌なこと思い浮かべばいいんですけど、、、
本当にずるいですね。


でも、僕は絶対にまたSさんと仕事をしたいと思ってるし、
Sさんが戻ってきたくなるような会社にできるように頑張ります。
僕では頼りないかもしれないですけど。

僕はうちの会社が最高だと思ってますし、
絶対にSさんは、麦とオレンジさんと一番あってるし、
会社を出てみればわかると思います。だ
から麦とオレンジさん、安心してて下さい。」


心のどこかで、Sが辞めると言ったら
Kも辞めたいって言うのかもしれないって、思ったし
そうなっても仕方ないと思っていた。


だけど、力強くSを会社に戻しましょうと言ってくれて、
心強かったし、嬉しかった。


こんな風に思ってくれるKのためにも、
落ち込んではいられないし、頑張ろうと思った。


入社した時はどうなるか心配だった子が成長してくれて、
Sの退職により、Kの責任感が強くなり考え方も大人になったと思う。


人が増えて大変だけど、その分、
こういう嬉しいことも増えるんだなと思った。


【今日のわんこ】

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