運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 61(退職までの日々15)

*前回からのつづき

 

毎年恒例となっていた、恐怖の(?)海外旅行。
さすがに今年はないと思っていたら、
女王様から「今年はラスベガスにしようと思うの」と言われた。

思わず「えっ???」と声が出てしまった。。。
「だって、毎年行ってるんだし楽しみにしてるでしょ?
今年だけやめるわけにはいかないじゃない。」と平然と言われた。


私・ジャイアン・地蔵男子くんが、
海外旅行を楽しみにしてると本気で思ってるんだと驚愕だった。
なぜ、私が会社を辞めるのかとか、
本当の意味はわかっていないんだろうと思った。


「自分の会社をやりたくなった、私のわがままです」と
言葉通りに受け取っているんだな〜と思ったら、何だかおかしくなってきた。
ある意味、筋が通りすぎてたし(笑)
ラスベガス旅行は最後のご奉公として、ありがたく行かせていただくことになった。


海外旅行以外にも、まだまだクリアしなければいけないことがあった。
大手外資系ブランドH部長のプロジェクトも、引き継いでいかなければいけない。
しかしその前に、私がお願いしてプロジェクトに参加してもらったOさんにも、
きちんとお話ししなければいけなかった。

久々にお食事でも行きましょうということで、Oさんをお誘いした。
私もOさんもワインが大好きで、Oさんは素敵なお店をたくさん知っていたので、
お店はOさんにお任せした。


久々にお会いして、しばらくは仕事と関係のない楽しい話しで
盛り上がっていたんだけど、ふとOさんが
「私、次のH部長のお仕事はお受けできません。」と言った。


「えっ、実は私が会社を辞めることになり、H部長のプロジェクトも辞めるので、
Oさんがどうしたいかと思ってました」と伝えると、


「だったら、良かった。麦とオレンジさんに
ご迷惑をおかけするのが心配だったんです。でも、やっていけないと思いまして」
と、今までのことを話してくれた。


Oさんは、H部長と同行することが多かった。
色んな場面でH部長の仕事のやり方について「人としてどうなんだろう?」と
思っていたそうで、それがそろそろ限界にきていたようだった。


でも、一区切りつくまでは私に迷惑がかかると思い
我慢してくれていたのだった。
H部長の人間性は私もおかしいと思ってたけど、
Oさんにそんな思いをさせていたのかと思うと本当に申し訳なかった。


Oさんに「本当にごめんなさい。
私が巻き込んでしまったのに、何もできなくて、、、」と言うと、

「麦とオレンジさん、最高のことやってくれましたよ!
ビールかけた時のH部長のびっくりした顔、今思い出しても笑えます!
あれがあったから、我慢できました!」と言ってくれた。


いいのか悪いのかわからないけど、、、


Oさんがプロジェクトを外れる件の他にも、
色々と引き継がなければいけないことがある。

みんなに時間を取ってもらわなければと思っていた時に、
女王様から「退職にあたっての条件等を話し合いたいので、時間取って」と言われた。


条件って何だろう?と思いつつも、話し合いをすることになった。



つづく


【今日のわんこ】

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