運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 57(退職までの日々11)

*前回からのつづき

点滴のおかげなのか、病院から戻ると眩暈もなくなり
だいぶ体調も回復していた。


A姐さんたちはダイビングへ行く時間になり、私のことを気にしてくれたけど、
もちろん予定通り行ってもらった。
ただ、Hさん・A姐さんには、ほぼ徹夜をさせてしまってたので、申し訳なかった。


一人残されて、海を見ながら部屋でゆっくりしてると、
色んなことが思い出された。


辞めると決めてからの1年、自分なりに頑張って
いつも忙しくて時間がなくて。

友人たちも「麦とオレンジは忙しいから」と遊びに誘うのもためらってたし、
とにかく自分の会社を作るためだと、何でも自分だけで何とかしようとして…。
何とかしてるつもりだったけど、今回の旅行ではこんな迷惑をかけてしまった。


自分でやれているつもりで空回りしていたし、
今の会社を辞めるまでは、楽してはいけないような気になって、
どんどん自分を追い詰めていたような気がした。


パラオで海を見ながらの超贅沢なお昼寝してたら、
何だかふわ〜っと気が楽になった。
強引に誘ってくれたS社長にも感謝しなくちゃと思った。


そんなこんなで、あっと言う間に時間がたち、A姐さんたちが戻ってきた。
私の体調も大丈夫になってたので、皆さんと食事に行くことになった。


何だか、みなさんが私のことを気にしてくれて、優しくて。
うれしい反面、申し訳なかった。


部屋に戻り、A姐さんと話してる時に
「1つだけ言っていい?麦とオレンジちゃんはいつも一生懸命だし
頑張ってるって思うけど、忙しいって言うのはやめなさい。
ここに来てる皆さんも、みんな社長さんだし忙しくないわけないけど、
ゆったり見えるでしょ。本当に仕事ができる人は、
周りの人に忙しそうには見せないのよ。」と言われた。


まさに昼間に、思ってたことで、、、ズドーンと心に突き刺さった。
「飲みに行ったり、遊びに行った時に忙しいって遅れてくる人いるでしょ。
私はそういう人は時間管理のできない無能な人だと思ってるわよ。
だから、麦とオレンジちゃんも社長になるんだから、
余裕を持って欲しいと思ってるの。」


言わなくてもいいことを、私のためにきちんと言ってくれるA姐さんは、
本当に素晴らしいし、ありがたいと思った。
だから、今も飲みに行ったり遊びに行ったりする時は、
絶対遅れないようにしてるし、忙しいって言わないようにしている。


できてない時もあるけど、、、
そうなりそうになったら、この時の言葉を思い出している。



つづく



【今日のわんこ】

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