運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 58(退職までの日々12)

*前回からのつづき

 

パラオでゆっくりしたおかげで(笑)
体調もすっかり良くなった。


日本に戻っていつも通りの日々だったけど、
来年からスタートする自分の会社のことも同時進行していた。


私の会社のロゴを作ってくれたのは、前職の後輩Mちゃん。
ジャイアンが大手外資系ブランド、H部長のプロジェクトを受注した時
「俺は忙しくなるから制作の仕事ができない」ということになり、
ちょうど良いタイミングでMちゃんが、


「独立してフリーになりました。デザインでもライティングでも何でもするので、
お仕事あればお願いします!」と挨拶にきた。


私は直接仕事をしたことはなかったけど、
すごくクレバーで仕事ができると聞いていた。
ちょうど私のクライアントであるS部長から依頼された
女性向け会報誌の仕事があったので、それをお願いすることにした。


前職の会社は、制作であっても新卒で入った場合には半年間営業をさせる。
そのためMちゃんは営業センスもあり、お客様のニーズをしっかり聞き取れて、
すごく仕事がしやすかった。(ジャイアンみたいに文句も言わないし!)


女性向け会報誌の仕事は、取材・撮影することが多かったので
行き帰りの移動中などに色んなことを話した。


Mちゃんはパキスタンの方と国際結婚をしている。
現地からスパイスを取り寄せてカレーを作ってると聞いて、
辛いもの大好きな私は「本場のカレー食べてみたい!」と
自宅にご招待してもらったことがあった。


Mちゃんは、旦那様用(激辛)と自分用のカレー2つを作っていた。
まずはMちゃん用を食べたけど、旦那様用もトライさせてもらったら、
すっごく美味しい!追加でスライス青唐辛子も入れたら、Mちゃんに驚かれた!


Mちゃんが旦那様にそのことを話したら
「麦とオレンジさん、パキスタンで生活できるよ。僕の友達を紹介したい。」
みたいなことを言ってくれたそうだが、さすがにそれは、丁重にお断りしました!(笑)


私が1人で独立しようと決めていた同じ頃にMちゃんから
「旦那さんが貿易の仕事をしたくて会社設立したいのですが、
外国人だと書類なども大変みたいで、私が会社を作ろうと思ってるんです」と相談された。


本来は、事務手続きとか自分でやれるタイプの子。
でもその時はお腹に双子ちゃんがいて、時間的余裕もなかったので、
いい司法書士さんとか知りませんか?と言われ、
私がお願いしていた伯父の友人である司法書士さんを紹介することにした。


その時、Mちゃんに隠しているのも心苦しくなり
「私も実は会社設立準備してるの」と話した。


Mちゃんはすごく喜んでくれて「私、何でも手伝います」と言ってくれた。
ロゴや名刺・封筒等のデザインを快く引き受けてくれた。


Mちゃんの会社とは、設立日もほぼ一緒。
真夏の暑い中に双子ちゃんがいる大きなお腹をしているMちゃんとは、
会社設立の手続きで司法書士さんの事務所へ行ったりして、色んな話しをた。


「出産後、できる限りすぐに復帰するつもりなんですが、
予定日が12月なので、ちょうど麦とオレンジさんが独立した直後は、
私は仕事をできない状況になると思います。大事な時期にすみません。」と言われた。

出産をひかえている時期に会社を設立し、
Mちゃん個人で受けているデザインなどの仕事も抱えている中で、
私の心配までしてくれて、本当に嬉しかったけど申し訳なかった。


そして
「私が信用しているデザイナーさんがいるので、
私の休暇中は彼女に仕事をお願いしても良いでしょうか?
私から仕事の引き継ぎはしっかりしておきますので、
タイミングを見て一度、会ってもらえませんか?」と言ってくれた。


その時に紹介してもらったのが、デザイナーのK美ちゃんだった。


つづく


【今日のわんこ】

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