運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 56(退職までの日々10)

*前回からのつづき

 

パラオには早朝に到着し、ホテルで少しゆっくりしてから、
早速ボートダイビングに行くことになった。


実は数日前から、ちょっとだけ熱っぽいような気がしていたけど
せっかくのパラオだと思い、無理してしまった。


生来、お調子者の私、、、きれいな海で楽しい人たちと一緒で、
調子に乗ってしまった。


A姐さんは初日だからと、潜るのは2本にしていたのに
私は3本潜った上に、休憩時間にシュノーケリングまでやってしまった。


ダイビングを終えて、帰りのボートに乗った時に
少し気持ち悪くなったけど、みんなが心配するので黙って横になっていた。
しかし、ホテルの船着場に着いた時には立ち上がれなくなっていて、
頭が3カ所くらいがぐるぐるまわっていた。


立っていられない状態でウェットスーツも自分では脱げなくて、
そのままホテルの部屋に運びこまれ、A姐さんに脱がせてもらった。


そのあと、とにかく気持ち悪くて…。
でも吐けなくてトイレで死体のようになってたら、
A姐さんが「こうやったら、すっきり吐けるから」と、
ぐっと体を持ち上げてくれた。本当にすっきり吐けて(苦笑)
なんとかトイレを脱出しベッド寝かせてもらった。


気分はあまり良くなかったけど、
皆さんが心配して食事にも行けないので、大丈夫と伝えて横になっていた。
自分でも少し寝れば治るって思ってたけど、
頭がぐるぐる回りつづけ、、、寒気までしてきた。


食事から戻ってきたA姐さんは、
私が全く回復してない様子をみて、病院に連れていったほうがいいと思い、
ツアー責任者であるダイビングショップのHさんを部屋に呼んだ。


Hさんはダイビングツアーを長年やっているし、
私のようなお客さんもたくさんいたから、私の状況から、
「薬を飲んで様子を見ても良い」と判断したようだけど、A姐さんは納得せず、
「こんなに苦しそうなのよ。絶対病院に連れていくべきよ。」と引かなかった。


Hさんは「パラオの病院、医療レベルは低いし、かなり高額で、、、
入院ってなると10万円くらいかかってしまうんですけど」
と、大した治療もしてくれないし、費用のこともあって、
私を病院へ連れていくのをためらっていたようだった。


私は朦朧としつつも「10万円はきついな~」と思ったけど、
結局A姐さんの言う通りになり病院にいくことになった。
ホテルのフロントの方が病院に話しを通してくれて、
夜間の救急外来で診てもらえることになった。


Hさん、ホテルのフロントの方が付き添ってくれることになったが、
A姐さんも付いてくることになり、、、。
私としては、A姐さんに申し訳ないので付き添いは断ったのだけど、
心配で寝れないからと来てくれることになった。


病院は、ガンガンにエアコンの効いた部屋に
簡易的なベッドがポツンと置いてあるだけだった。


確かにHさんが言う通りで、お医者さんらしき人が、
聴診器で何カ所かチェックして、治療はそれで終了。
別の部屋に移されて点滴を受けることになった。
数本の点滴があったので、時間がかなりかかってしまい、
終わる頃には夜が明けてしまった。


本来は、朝になると入院扱いになるようだったが、
Hさんとホテルのフロントの方が病院に交渉してくれて、
入院ではなく診療扱いにしてもらえた。
(おかげで、2万円くらいの費用ですんだような気がする)


点滴が終わると、HさんとA姐さんが部屋に迎えに来てくれた。
すごく心配してくれて嬉しかったけど、
体調が悪いのに、無理してしまい、結局迷惑をかけてしまい、、、
本当に自己嫌悪だった。


つづく

 

【今日のわんこ】

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