仕事（営業）はどうやっていたか？ - 運と感性とひらめきでやってきた。

お客さんの獲得方法2　
後輩の紹介

新卒で入社した会社の後輩たちとは、会社を辞めた後も繋がっていて、
私が独立した後もみんな色々と協力してくれていた。

その中で、保険会社に転職した後輩のYは、
私が独立したことをすごく喜んでくれて「僕、なんでもやりますよ」
と言ってくれて、その言葉通り
自分のお客様で私の仕事になりそうな方がいると紹介をしてくれた。
（もちろん、オーナー社長さんや決裁権のある方だった）

紹介いただいた、金融系ITシステム会社のH社長から
「僕はYさんを信頼してるから保険はもちろん
色んな相談をしてるんだけど、麦とオレンジさんを紹介してもらう時に
『僕が公私ともに尊敬していて大事な先輩で、
もちろん仕事もできる方なので、絶対に値段交渉とかしないで下さい。』
って言われたよ。」と聞かされた。

H社長の会社は急成長していて、
それにともなう中途採用の案件だった。

会社のロゴも変更するタイミングだったので、
会社案内などの印刷物の仕事もあり、トータルでかなりの見積もりになった。

担当者は「いい提案だと思うけど、かなり予算をオーバーしてるので、
最終は社長の決済になります。」となった。

言うことはもっともだし、
全ての提案が通るわけでもないと思っていた。

担当者から「私から話しをするより、
直接、社長にご提案いただいたほうがいいのでお願いできますか？」
ということで翌日、社長に直接お会いすることになった。

中途採用は採用することも大事だけど、
定着率も問題になるので、定着率を上げるために必要な施策も併せて提案をした。

H社長は、口をはさむことなくずっと黙っていた。
私の話しが終わると、
「採用した後の定着率まで考えてくれるとは思ってなかった。
麦とオレンジさんに全部お任せします。」と言ってくれた。

私も担当者も、びっくりして顔を見合わせたくらいの即決だったし、
一切の値引き交渉もなかった。

でも、これはYがH社長と人間関係を深めているからこそだし、
Yの信頼を裏切らないためにも、絶対にいい仕事をしようと思った。

その後、約半年間のプロジェクトになったけど、
無事に採用も成功し、その後数年間、退職者も出なかった！
本当に達成感のあるいい仕事だった。やっぱり、私は持っていた！（笑）

後輩のYは、今でも変わらず紹介をしてくれるし
私のことを「僕のメンターです」と言ってくれる。

私は照れくさくて彼に直接言ったことはないけど、
Yは私の絶対的な味方だし、大事な存在だ。