運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

社員と一緒の激動期 8

新人に期待していたこと


Sが飛び抜けて一生懸命にやっていただけで、
Nも一生懸命に仕事はしていた。


東銀座にある会社にアポが取れて
資料を持っていったが、撃沈したようだった。


報告連絡の電話で落ち込んでいたので、
「その周辺、いい会社もあるから帰りに飛び込みしてみなよ」と言ったら、
「はい、行ってきます」と元気のない声がかえってきた。


撃沈した帰りに飛び込みはかわいそうだったかな〜と思っていたら、
1時間くらいして、またまたNから電話がかかってきた。
「麦とオレンジさん!採用したいから提案してほしいと言われました!」と。


さっきの電話と同じ人とは思えないくらい、元気になっていた。


会社に戻ってきたNに
「どんな会社で、どういう人が採用したいの?」と聞いた。


手作りアクセサリーの材料をネット販売している会社で、
webデザイナーが欲しいということはわかった。


でも、どんな仕事で、どれくらいの給料で、経験が必要なのか?
などについては、全くヒアリングできていなかった…。


というわけで
「ご提案にあたって、もう一度お時間いただけますか?」
とアポを取らせて同行することになった。


同行してみると、担当者は20代後半の女性社長だった。


起業してまだ2年くらいだけど、
急激にビジネスが大きくなってきて、サイト運営等
自分たちでやるには限界になってきたとのこと。


webデザイナー等、今後のビジネス展開を考えて
早急に人が必要とのことだった。


「何に掲載したら、いいですか?」と聞かれたので
その場で提案したら「では、お願いします」と即決でNの初受注となった。


「実はNは新卒で、今回が初受注になります」と言ったら、
「そうだと思いました。飛び込みで来た時は大丈夫かな?って思ったけど、
初々しくて一生懸命だったんで、お願いしてみました!」と言ってくれた。


営業は、どんなに仕事ができたって担当者との相性もある。
それが運っていうことなのかもしれないけど、今回はNが運を持っていた。


会社に戻り、お留守番のSへNの初受注を伝えた。
「良かったですね!!!」と、
自分のことのように喜んでいたので、ホッとした。


2人の採用を手伝ってくれた
A姐さんやSりんたちにも、Nの初受注を伝えると皆さんすごく喜んでくれた。
お祝い電話がひっきりなしにかかってきて、Nは嬉しそうだったけど、
Sがまだ受注していないので、Nも気を遣って控えめに喜んでいた。


その夜、初受注のお祝いに、
私の家の近くにあるお鮨屋さんでお祝いすることにした。


3人でカウンターにNを真ん中にして座り、しばらくは楽しく飲んでいた。


ビールから日本酒になり、ふっとSを見ると
かなりな勢いで飲んでいる。

入社から1ヶ月、かなり疲れもたまってきている上に
実は超負けず嫌いのS。


お酒の力もあり、、、Nに絡み始めた(笑)

【今日のわんこ】

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