運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 44(A姐さんとの出会い)

*前回からのつづき

その年の年末、後輩Yから
「麦とオレンジさんの会社の近くで、
うちの会社主催の異業種交流会のクリスマスパーティをやるのですが、
来ていただけませんか?」と連絡があった。


基本的に異業種交流会はあまり好きではないのけど…。
Yのお誘いだし、自分の会社をはじめるにあたって
色んな人に会うのも大事だなと思い、参加することにした。


会場に着くと、もちろん知らない人だらけ。
こういう場で、名刺交換に必死になるのは好きではないので、
端っこのテーブルで目立たないようにいたら、Yが気を遣ってくれて…。


「僕は司会やってるんで一緒にいられないんですが、
ちょうどご紹介したかった方もいらしてるので」
と華やかな雰囲気の女性のところに連れて行かれた。


元IT業界のドンと言われる方の秘書をされている女性で、
IT業界を中心に、色んな業界の経営者と幅広く交流があるとのことだった。


満面の笑みで「あら、こういうとこ、女性は少ないから嬉しいわ。
一緒に飲みましょう」と言って下さった。


この方が、のちのち私がとてもお世話になるA姐さんである。


Yとの関係性(彼は前職時代の後輩であること)や、
現在、私が広告の仕事をしていることなどを簡単に自己紹介をすると
「あら、だったらご紹介できる人がたくさんいるわよ」と言って、
色んな方々を紹介してくれた。


というのも、こちらからご挨拶にいかなくても、
A姐さんのテーブルにはひっきりなしに、色んな人が挨拶に来ていた!


パーティが終盤になった頃、そろそろ帰ろうかと思っていたら
A姐さんが「この後、みんなで飲みに行くんだけど、一緒に行きましょう」
と誘ってくれた。


Yも一緒ならと思ったが、彼は後片付けでバタバタしている。
それなら私も帰ろうとすると「大丈夫よ、後で電話すればいいから!」
とかなり強引にタクシーに乗せられて、
全く知らない人たち10人くらいでおしゃれなバーに行った。


実は私、仕事なら人と話すのも会うのも得意だが、プライベートは超人見知り、、、
Yもいなくて完璧アウェーな状況で、私は借りてきた猫状態だった。


ところがA姐さんが
「この子、今日から私の妹になったから、あなたたちよろしくね。」
と紹介してくれた。


お話してみると、皆さんIT系企業の経営者の方々だった。
業界が違う若手経営者の方々と話す機会は今までなかったので、
みなさんから聞くお話しはとても新鮮で面白かった。


どうやらみなさん、起業前にA姐さんにすごくお世話になっていたようで。
「A姐さんは秘書だけど、普通の秘書じゃないから!
社長よりも人脈あるし、A姐さんに嫌われたらこの業界で生きていけないよ!
でも、すっごく面倒見がいいから、僕たちもいつも助けてもらってるから感謝してる。
妹になれたなんて、ラッキーだよ(笑)!」と言われた。


初対面でお会いして、
なんでこんなに良くしてもらえるのか不思議だったけど、これもご縁なのだと思う。


その後、私が会社設立をした時も、初めて社員を採用した時も、
節目節目には必ずA姐さんが力強いサポートをしてくださっている。
今でも変わらず、お世話になっている大事な方だ。


つづく


【今日のわんこ】

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