運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

設立当時に、やっていたこと。2 

たくさんの人に会う。

女王様たちと一緒に会社をやっていた時は、
パートナーの方々や、お客様と会食の機会はあったけど、
社長である女王様がメインで私は付き添いという感じだった。


また、女王様とジャイアンは基本的にお酒を飲まない。
だから私が「飲みに行くから早く帰る」というと機嫌が悪くなるし、
そもそも遅くまで会社にいたから、外部の人たちとご一緒する機会はあまりなかった。


自分の会社になって、何も気にすることもないので、
色んな人に会おうと決めていた。
そんな話しをA姐さんにしたところ

「あら、それはいいことよ。じゃ、気兼ねなく誘うわね!
色んな社長さんに会わせてあげるわ!」と言ってくださり、
その通りに、毎日のようにお誘いをしてもらうようになった。


A姐さんは、超有能な秘書さんで(秘書の枠は超えていた!)
当時、IT業界で ”A姐さんを知らない人は潜りだ” というくらいの有名人だった。


色んな社長さん同士を引き合わせて、ビジネスが始まったり、
うまくいくのを見るのが好きだと言っていて、実践されていた。


だからこそファンも多く、毎日のように会食が入っていたようで、
その会食に私も連れて行ってもらっていた。

お会いするのは、ほぼ経営者。
毎日のように高級な懐石料理・フレンチ・イタリアン等々をごちそうになっていた。


海外からのお客様(もちろん社長)との会食もあったし、
2次会はカラオケボックスではなく、ゴージャスなバーでの生演奏だったし、
今までに経験したことがない華やかな世界だった。


その中で、A姐さんはいつもにこやかに会話をまわして、
その場の皆さんにわけへだてなく対応していた。
私は、何をするでもなく美味しいものを食べてるだけで、
段々に申し訳なくなってきた。


ある時「私なんかが、ご一緒させてもらってていいんですか?
社長さんたち、A姐さんと会いたいだけで、
私までごちそうになるのは申し訳ないんですけど、、、」と言ってみた。


「そんなこと、全く気にしなくていいのよ。実は私こそ助かってるの。
この会食、もちろん仕事にも関連するけど、表向きはプライベート。
だから会社の子を連れてくるわけにもいかないし、
だからと言って誰でもいいわけではないの。

麦とオレンジちゃんなら、起業してこれから経営者としてやっていく上で、
こういう機会はいい経験になると思うから誘ってるのよ。」と言ってくれた。


それから、理由はもう1つあるという。


「麦とオレンジちゃんを連れていきたいと言えば、1対1にはならないでしょ。
男性とはなるべく1対1にはならないようにしてるの。
日本の世の中はまだまだ女性蔑視。

1対1で飲みに行くってなったら良からぬことを考える人もいるし。
でも、そこで恥をかかせたら、その人の面子もつぶしてしまい
悪い関係になってしまう。


だから、なるべく、そうならない状況を作っているの。
麦とオレンジちゃんも、これから経営者としてやっていく上で、
通らなければいけない道だから、少しでも参考になればいいと思うの。」


あんなに軽やかに対応しているけど、
こんなに色々と考えてのことなんだと改めて尊敬した。


「でも、どうしても1対1で行かなければならない状況で、
良からぬお誘いがあった時はどうするんですか?」と聞いてみた。


そしたら
「あら、簡単よ。『シンデレラなので、もう帰らなければいけないから、
今夜の夢に出てきて下さいね。』って言えばいいのよ」とあっけらかんと言われた。


やっぱり超越してるし、私にはできそうにないけど、
この人から学ぶことは多いと思った。


A姐さんには、もちろん今でもお世話になっているし、今
は殿上人のようになってるけど!(笑)
私の姉であり、師匠であることに変わりはない。


そしてこの後、私はとにかく色んな人達と会っていくのだが、
さまざまな経験をするのである。

 

【今日のわんこ】

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