運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

仕事(営業)はどうやっていたか?

お客さんの獲得方法2 
女性を味方にする!


創業時、もう1つの柱となっていた仕事も、
新卒で入った会社の時からのご縁。

担当になった当初、大嫌いで若気の至りで毒づいたのに、
チャンスをくれたS部長の仕事だ。


今までも担当していた広告の仕事はそのまま継続した上で、
S部長の会社のグループ内にある、派遣会社K社の「社内報制作の仕事」
も受けることになった。


今まで制作していた会社のデザインが古く、
ミスが続いてたとのことで、私に声がかかったようだ。

K社は全国に東京・横浜・千葉・大宮・仙台・大阪の6拠点あり、
東京本社以外は、それぞれに支店長がいてその全てが女性だった。


S部長が私を「支店長に紹介したい」ということで、
支店長会議に出席することになった。


「社内報を制作する会社の、麦とオレンジさん」
とS部長に紹介されたものの、
私よりかなり年上の支店長の方々は、怪訝な顔をしている。


その中で一番発言権がある横浜支店長のKさんが
「S部長とはどういうご関係?」と聞いてきた。


S部長が「グループ本部で、ずっと広告の仕事をしてもらってて、
信頼できるし、仕事も丁寧だからお願いすることにした。」と言ってくれた。


横浜支店長のKさんは
「あら、そうですか、では丁寧にお仕事お願いしますね。
私たちは厳しいですよ。」とおっしゃって、
他の支店長たちも相槌を打っていた。

まあ、完璧アウェーだった。


社内報は隔月で年6回発行のため、6拠点が1回づつメイン担当になり、
表紙は各拠点のスタッフさんを撮影した写真で、デザインすることになった。


それはつまり、アウェーな中、各拠点と仕事をするということ。


初回は横浜支店。
打合せに伺うと、K支店長と私と同年代の庶務Aさんがいた。


K支店長は、広告のことにあまり詳しくなく、無茶なことを言ってきた。
心の中では「ふざけるな」と思いながらも、
これを断ると庶務のAさんが大変だろうなと思い、
できる限り丁寧に説明し、K支店長の要望に近づけるようにした。


K支店長はメールもあまり得意ではないので、
原稿もプリントアウトして持っていったり、
本来は表紙のスタッフ撮影だけでOKなんだけど、
支店で発行しているDM用の写真を撮影してあげたりと、
可能な範囲で、K支店長の要望に応えるようにしていた。


そんなこんなしているうちに、
K支店長も色々と話しをしてくれるようになった。


「S部長って、東京本社を中心に考えてるから、
それ以外の支店長はあまり良く思ってなかったの。
今までの業者さんもS部長の前だけいい顔して、
支店には対応悪かったから、麦とオレンジさんもそうかなと思って、、、
ごめんなさいね。」


庶務のAさんも、
「前の印刷会社は、何を言ってもすぐに無理ですと言って
何にもしてくれなかったけど、麦とオレンジさんは、
すごく丁寧に対応してくれるから、すごくやりやすいです。」
と言ってくれて、私もすごく嬉しかった。


横浜支店の社内報はすごく評判も良く、
K支店長もとても喜んでくれて、支店長会議で私を絶賛してくれたようだ。


そのおかげで、その後の支店とのやりとりはとてもスムーズになった。


私のようなタイプでも反感を持たれるのだから、
女性が仕事をする上で、女性を敵にすると大変なことになると思う。


社長や部長、役職の高い男性の方々と仕事をする場合、
秘書や事務の女性の方々が実務を担当することが多い。


私は絶対に、その女性たちを飛び越えて
社長や部長に連絡をしないようにしているし、実務が滞りそうな時は、
こちらでできる実務を巻き取るようにしていた。


手土産も女性の方々に喜んでいただけるようなものをセレクトしたし、
季節のご挨拶もまずは女性の方々へ行っていた。


女性の皆さんを味方につけると、
上司である社長や部長も仕事がやりやすいようで、全てが丸く収まる。


仕事を獲得する一番の秘策は、女性を味方につけることだと強く思う!

【今日のわんこ】

f:id:mugitoorange:20190206164827j:plain