運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

1人で、しんどかったこと。

事件3


捜査(?)も終わり、最後に、
「銀行の防犯カメラに犯人が映っているようなので、
後日、警察署に来るように」と言われた。


「防犯カメラに映っているのは、
多分全く面識のない人たちだろうから、あまり意味はないけどね」と。
まあ、面識のある人だともっと怖いけど…。


なんだかんだでその日、部屋の捜査には5時間くらいかかっていた。
部屋中にまかれた粉は片付けてくれないようで、
警察の方々が帰った後に大掃除し、朝からの緊張が解けた時に、
ど〜っと疲れが出るとともに冷静になった。


会社だけど、自宅でもある。


窃盗団に数週間、私の動向は監視されていた。
このまま1人でここに居られるのか???かなり、ぞっとした。


でもここは会社だから、もちろん仕事の電話はかかってくるし、
どこかに避難するわけにもいかない。


さらに、会社の登記もここでしていているし今月は決算月。
怖いからとか自分の都合で、会社を移転することはできなかった。


でも、正直な話し、預金の引き出しに失敗した窃盗団が
仕返しに来るんじゃないかと、ちょっとした物音でもビクッとしたし。
警察の人が帰った後で
玄関に犯人が忘れていった催涙スプレーを見つけて、余計に怖くなった。


この時ばかりは、1人でやっているのは本当にしんどかった。
でも経営者は、どんなことがあっても
法人格を優先しなければいけないんだと痛感した。


少し落ち着き、仕事をしようとパソコンに向かってメールを確認したら、
「昨日は楽しかったです」と、SりんとA姐さんからメールが来ていたので、
私も遅ればせながら返信をした。


その時にメールが遅くなった理由をサラッと書いたら、
速攻でA姐さんから電話がかかってきた。


「大変だったわね。怖かったでしょう。大丈夫?
今日はとにかくうちに来なさい。しばらく泊まってもいいわよ。」
と言ってくれた。


本当にうれしかったし声を聞けて安心したし、
お言葉に甘えたかったけど、仕事のことを考えると
甘えてもいられないので、丁重にお断りした。


「何かあったら、夜中でもいいからすぐに連絡するのよ。
タクシーですぐに駆けつけるからね。」と言ってくれた。


本当にありがたいし、こんなに思ってくれてる人がいるんだから、
頑張ろうと思った。


その後も仲の良い人たちに、事件のことをメールすると、
結構、空き巣被害経験ある人は多くかった。


S社のG太さんは「僕もこの前空き巣に入られて、
根こそぎ盗まれましたよ。麦とオレンジさん、
結局実害ないからラッキーですよ!」と言ってくれて、
何だかそうだなって思えてきた。


皆さんが心配してくれて励ましてくれて、
飲みに誘ってくれて、すごく勇気づけられた。


1人でしんどかったけど、だからこそ、人の優しさが心に響いた。

結局、1人でしんどかったことは無かったかな!!!
と思う(笑)


【今日のわんこ】

f:id:mugitoorange:20190130161924j:plain