運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

1人で会社をスタートするにあたって、決めていたこと 2

「自責」について


自分の会社をスタートするのだから、
全てが自分の責任で、それは当たり前のことだと思うけど、
時には自分の想定外のことも起こる。


例えば、新卒で入った会社での経験を例にあげると


1.朝イチのプレゼン時に制作チーフが遅刻し、提案原稿がなかった。
2.入稿時間に担当者が不在で、最終確認ができなかった。
3.私が制作に指示した最終修正が反映されていなくて、間違った原稿が掲載された。


どれもこれも、青ざめた経験だけど(笑)
自責で仕事をすれば防げたことだと思う。


1の場合
制作の人たちは、そもそも夜型で夜中に原稿を作っているような時代だった。
制作チーフは、とにかく仕事がつまっていたから、
前日までに原稿を上げるように言えなかった。
朝が弱い人だとわかっているのに、その対策をしなかったのは私の責任。


2の場合
いつも社内にいる担当者で安心してしまっていた。
前日に「明日は入稿日なので、最終確認をお願いします」と
伝えていればよかっただけの話。


3の場合
入稿ギリギリの修正だったから、「もう一度確認したい」と言ったら、
制作を信用していないようで言いづらく…。
制作に任せてそのまま入稿してしまった。
どんなに嫌な顔をされても自分で最終の確認をすれば起きなかったことだ。


もちろん、時には「何でちゃんとやってくれないの!!!」
と周りを責めたくなることもあるけど、
責めたからといって何も解決しない。


そうなる可能性があるなら、
次回から同じことが起こらないようにするために、
解決策を考えたほうが建設的だ。


修正指示が反映されてないとか、
最終原稿が修正前の元原稿に戻ってたとか。
時には、自分では想像がつかないような事が起こるけど。


その時は、必ず制作(デザイナー)に、経緯を確認するようにしている。
もちろん制作を責めるわけではなく、ミスの理由を共有したいからだ。


その理由は色々で。
入稿用に原稿のバージョンを下げたら、バグが起こったとか、
最終での差し替え予定をそのままにしていた(忘れていた)とか…。

毎回、どうしてミスが起こったかを確認しておけば、
自分の経験値が増えて「もしかしたら、こんなことがあるかも?」
と想像ができ、対応策を考えられるようになる。


デザイナーさんは、自分のミスによって
発注側からフィーを支払ってもらえないこともあるみたい。
そのためか、ミスを認めたがらない傾向にあると感じていた。


私は、自分がお願いをしているデザイナーさんに対しては
「責任はこちらにあるから、もちろんお支払いはします。
これからも一緒に仕事をしたいから、きちんと原因を把握しておきたい」
と言っていた。


そうすることで、真摯に対応してくれるようになり、
改善策まで出してくれるようになった。


自責で仕事し、人のせいにしなければ
一緒に仕事をする人たちの意識も変わり、相乗効果で良い仕事ができるようになる。


これも、私が20年間変わらず思っていることです。

 

【今日のわんこ】

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