運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 38(S社との仕事)

*前回からのつづき

この一大プロジェクトに関して
関西から西は別の会社(S社)が担当していたのだけど、
全国展開をしていく仕事のため、
両社で共有しなければいけないことも多かった。


S社の担当Oくんは、いい人なんだけど仕事の段取りが悪く、
自分で判断ができなくて、すぐ私に判断を仰いでくる。


最初の数週間は、
「うちは、こんな風にやってますけど」とアドバイスしていたものの、
そのうちに何でも私へ相談してくるようになり、それが当たり前になってきた。


ある時O君から
「H部長に出す見積もり、どうしたらいいですか?」と質問された。


同じプロジェクトとはいえ別会社だし、
クライアントへの見積もりにまで私は責任持てない。


そこで、「あの、、、私はあなたの上司ではないんですよ。
何でもかんでも私に聞いてくるのおかしくないですか?
自責で仕事して下さいよ」と言ってしまった。


H部長は、Oくんのような気の弱いタイプを徹底的にいじめる人だったので、
Oくんは萎縮しまくって私に救いを求めていたようだったけど、
社外の人を面倒みるほどの余裕はなかった。


ジャイアン
「S社の担当、Oくんだと無理だと思うんだけど」と言ってみた。


S社にライバル心を燃やしていたジャイアンは、
早速ウキウキしながらH部長に電話をする。


電話を切ったジャイアンは、
「H部長もずっと、“使えない奴を担当にしやがって”
と腹が立ってたらしいから、S社の社長に
“担当を代えないと契約切る”って言うらしいよ。
まあH部長は、S社のこと自体全く気に入ってないから、
ゆくゆくは西の仕事もうちに来るよ」と。


このまま担当を続けるのは、
Oくんにとってもプロジェクトにとっても良くないから、
いい判断だと思った。

1週間くらい経ってH部長から、
ジャイアンと一緒にオフィスへ来るように連絡があった。


S社の新しい担当者を紹介するということだった。
H部長曰く「僕が担当すれば、このプロジェクトは成功しますよ」と
自信満々の担当者のようで、
H部長は「生意気な奴なんで、鼻をへし折ってやってくれよ」と…。


どれだけ生意気で自信満々の嫌なやつがくるのかと思っていたら、
S社の新しい担当Hくんは、事前に聞いていたイメージと全く違っていた。


顔合わせの後で仕事のすり合わせをしたら、
すごくクレバーで話しが早く、仕事に真面目で正義感が強い
とてもいい人だった。


Hくんとだったら
お互い相乗効果もあっていいプロジェクトになりそうだと、
ちょっと嬉しくなった。


しかしH部長は、彼の真面目で正義感が強いところが気に入らなかったらしく、
ジャイアンと画策してHくんを貶めようとし始めた。

このことが、私が会社を辞める決定的な理由となる。


つづく


【今日のわんこ】

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