運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 35(ジャイアンの大型受注)

*前回からのつづき

ジャイアンが前職時代に、仲が良かったお客さんであるHさんが
有名ブランドに部長として転職したとの連絡があった。

社内で大プロジェクトがあり、
その仕事を任せたいという、とてもいい話しだった。

今まで、あまり仕事で結果を出せていなかったジャイアンは、
テンションマックスで会社に戻ってきた。

日本全国で展開していくプロジェクト。
もともと、そのブランドと取引している会社が関西から西を受け持って、
うちは東海から東を受け持つことになったそうだ。

その有名ブランドの一大プロジェクトは、
私が以前に、私のクライアントである外資系大手ブランドで
やったことがある業務だったから、私が実務のヘッドに立つことになった。

かなり大きなプロジェクトだったから、社内だけでは対応できない。
ということで、まずは外部のパートナー探しから始まった。
もちろん誰でもいいわけもなく、
ブランドでの同じようなプロジェクト経験者が必要だった。


私が仲の良い外資系ブランドの担当者Oさんが、
たまたま退職したばかりだったから連絡をしてみた。

私は、自分が担当したお客様とは、その方が退職された後も
仲良くさせてもらっていることが多かった。
「麦とオレンジさんと一緒なら、私で良ければお手伝いします」
と快諾してくれ、私としてはとても心強かった。

Oさんは、有名お嬢様大学出身の正真正銘のお嬢様。
上品で聡明だが、気取ったところがなく素敵な女性で、人としても大好きだった。
もちろんこの仕事には適任だと思ったので、
自信を持ってH部長に紹介できたし、H部長もOさんの経歴を見て、
喜んでいたとのことだった。

プロジェクト始動前に、メンバーで集まることになった。
そこには、H部長の紹介で入ったSさんという女性もいた。
彼女も、「Oさんとは別の有名お嬢様大学出身の方で、美人で聡明そうな方だった。
OさんとSさんがいれば、安心だなと思った。

ミーティングの後、懇親会で食事へ行くことに。
メンバーは、ブランド担当者のHさん、その部下のMさん、
ジャイアン・私・Oさん・Sさんの6人だった。

食事中、H部長がやたらとSさんをほめちぎるのが少しだけ気になったけど、
もちろんSさんも素敵な人だったから、
まあ、気に入ってるんだな~くらいに思ってた。

そして食事が終わり、2次会に行くことになった。
お子さんのいるSさんは帰るということで、ジャイアンが送っていったので、
H部長・Mさん・私・Oさんの4人で飲みにいった。

実は、少しだけ心配なことがあった。H部長は少し酒癖が悪かった。
食事会でかなりお酒の入っていたH部長。
酔うとケンカ腰に議論をふっかけて来ることがある人だけど、
さすがに初対面のOさんに対して
そんなことはしないだろうと鷹をくくっていた。

ところがこの人は、想像以上のモンスターだった。



つづく


【今日のわんこ】

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