運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 37(H部長との仕事)

*前回からのつづき

朝、会議室に入り挨拶した際に
「昨日は、すみませんでした。」と謝った。
心の中では、「ビールをかけたことだけね!」と思ってたけど。

しかし、1対1では目を見て話せない小心者のH部長は、
うなずいただけで何も言わなかった。

淡々と面接をこなし、その日の最後の人の面接が終わった時に
「もしもOさんが、御社のプロジェクトにはマッチしていないという事でしたら、
Oさんにお断りしますので、ご指示下さい」と言ってみた。


「もう仕事も始めてるから、そのままやってもらって下さい」
とまたしても私の目を見ずに言ってきたので、
「では、Oさんには引き続き、お願いするということで、お伝えします」
と大人の対応をしておいた。


H部長に謝ってOさんの件も了承をもらったことをジャイアンに連絡したら、
思いのほか、ご機嫌が良く
「まあ、済んだことは仕方ないから引き続き頼むよ」と言われた。


どうやらH部長の部下であるMさんから、
昨日の件でジャイアンに恐縮してお詫びの連絡があったようで、
「麦とオレンジさんとOさんは悪くありませんので、このままお仕事お願いします」
と謝ってくれていたようだ。


Oさんにもすぐに連絡し、昨日の謝罪をし、
(本来なら、あんなひどい事を言ったH部長から謝罪があるべきなんだけど)
「今後は、業務以外ではH部長と関わらないようにするので、
何とか、お仕事を引き受けてほしい」とお願いをした。

たぶん本心では、この仕事を続けたくはなかったと思うけど、
今、自分が抜けたら私にも迷惑がかかると思ってくれたようで、
「今、お受けしている分のお仕事はやらせていただきます」と言ってくれた。


とにかくプロジェクトは始動した。
H部長の人間性は別として、仕事自体はすごくやりがいのある面白いものだった。
しかしいざ仕事が始まると、H部長の人間性が見えてきた。


H部長は、ジャイアンの仕事のスタンスである
「お客様と特別な関係になること」を気に入っていて、
仕事を進めるに連れて、それをあからさまに要求してきた。

その頃、奥さんと離婚協議中だったH部長は、落ち着くまで別居をするとかで、
ジャイアンが不動産をまわってマンションの手続きをしたり。
娘さんのお誕生日が近いから、何か送っておいてくれとか、
プライベートな用事まで言いつけてくるようになった。


ジャイアンは喜んでそれを受けて
「俺は信用されている」みたいなことを言ってたけど、
これってどうなのかな?と不信感がつのっていた。


でも、Oさんも巻き込んでしまってるから、
とにかく自分の仕事に集中していた。


つづく


【今日のわんこ】

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