運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 29(両親とのカナダ旅行 ジャイアンの嫌がらせ)

*前回からのつづき


カナダに行く前に、
滞在先のホテルや親戚の家の連絡先は伝えておいた。
もちろん仕事で何かあった場合には対応しようと思っていた。

NYに着き、ホテルで両親とのんびりしている時にフロントから連絡があった。
「日本からファックスが届いておりますのでお届けします」と。
お部屋に届けてもらったファックスを見ると、ジャイアンからだった。

「入稿で確認したいことがあるから、電話をくれ」と書いていた。
本当は両親も疲れてるからすぐにでも食事に出たかったけど、
時差があり、まだジャイアンが会社に来る時間でもなかったので、
仕方なしにホテルで時間をつぶし、会社に電話をした。

「入稿で確認したいことって何?」と聞くと、
「なんだっけ?ああ、もうわかったからいいや」とのこと。

調べればすぐにわかることを
仰々しくホテルにファックスしてきていたのにその態度は…。
ムカッとしたけど、休みをもらってるし仕方ないと思い
「よろしくお願いします」と言って電話を切った。

次はモントリオールの親戚の家に着いた時。
親戚の家にはファックスがないから、ご近所の教会のファックスを伝えていた。

できれば迷惑をかけたくなかったので、
至急でない場合は連絡は控えてほしいと伝えていたが、
またしてもジャイアンからファックスが入っていた。
「確認したいことがあるから、電話がほしい」と。

またしても時差の関係で、
親戚たちがレストランを予約してくれてたけど時間を遅らせてもらい、
会社に電話をした。

日本はお昼すぎになってたのにジャイアンは出社していなかった。
地蔵男子くんに状況を聞くと、
「多分、麦とオレンジに聞かなくても大丈夫な件だから、俺が対応しとくよ。
カナダから電話させてしまってごめん」と地蔵男子くんは謝ってくれた。
あきらかに、ジャイアンの嫌がらせだった。

そして、モントリオールから移動したトロントにもファックスは届いた。
どう考えても至急の対応が必要な原稿はなかったし、
日本に帰ってからでも十分間に合うとわかっていたから
ファックスは見なかったことにした。
「私はこんな事されるほど、悪いことしてるのか?」と悲しくなった。

でもまだこの頃は、会社を辞めるという選択肢はなかった。
せっかく仕事も軌道に乗ってるのだから、頑張ればきっと良くなると思い込んでた。



つづく



【今日のわんこ】

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