運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 28(両親とのカナダ旅行 NY編)

 

 

*前回からのつづき


ジャイアンのいじわるは、ちょっと置いといて。
カナダ旅行について。


母の従姉妹たちが住んでいるのは、モントリオールトロント
まずはモントリオールへ行くことになった。
モントリオールは日本からの直航便がないので、NY経由で。
NYには、前職時代にお世話になったMさんがいるので、せっかくだから会いに行った。

彼女はコロンビア大学MBAをとり、大学教授を目指している才女。
でも、どこか天然でかわいい女性で、すごく波長があった。

前職時代に、NYをアテンドしてもらって仲良くなり、
現地でのプロジェクトの打ち上げで2人で食事に行ったあと、
確かロックフェラーセンタービルの65階にあるバーへ飲みに行った。

私はビールが大好きで、お酒はかなり強いほう。
Mさんから「何を飲みます?」と聞かれたけどど、
素敵なバーでビールはな~と思い、Mさんと同じものにしてみた。

それが「ロングアイランドアイスティ」

cocktailrecipe.suntory.co.jp


私は、どんなカクテルかを知らず
「アイスティなんて、女子っぽい!」と、なめてかかってた。
そして運ばれてきたのは、さすがアメリカサイズ。
ジョッキのような大きなグラスがやってきた。

ストローもついてるし軽いカクテルだと思いこみ、
喉がかわいてた私は、ガブガブ飲んでしまった。

でも、私よりも早くMさんのグラスは空いていた。
「もう1杯飲みますか?」と聞かれて、
何だかちょっとフラフラしてたけど、負けず嫌いの私は
「はい、もちろん!」と言ってしまった。

Mさんから「麦とオレンジさんもお酒強いですね。
私も強いからアルコール度数の強いお酒にしないともったいないの!」と言われた。

そこで、やっと気づいた。これはかなり強いお酒だ…。
でもNYにいるし、仕事もうまくいったし、ちょっと気分が高揚していたんだと思う。

調子に乗った私たちは、ロングアイランドアイスティーを飲み続けた。
ボーイさんに「日本人の女性はクレイジーだ」と驚かれるくらい…。

翌朝の飛行機で帰る予定だったので、別れを惜しみつつもバーを後にした。
ロックフェラーセンターから私のホテルまでは、タクシーで5分位だけど、
何だか楽しくなってた私たちは歩きたくなって、
二人で腕を組み、大声で話しながらホテルに向かった。

おぼろげながら、途中で黒人の男性に声をかけられたような気もするが、、、
酔っ払いは無敵だ。

ホテルに着いてMさんにお礼を言い(多分)、しっかりハグして別れた。
部屋に入った瞬間に寝落ちしていたのだけど、
夜中に目が覚めると天井が回ってる。
酔っ払いだったけど、本能的に“このままではやばい”と水を飲みまくった。
そのあとは、朝までトイレに…。

ヨロヨロな状態で起きて、
Mさんが予約しておいてくれたタクシーに乗り空港に向かった。
「もう2度とお酒を飲まないから、何とかしてくれ」って感じにつらかった。
(自業自得というやつです。)

日本に戻ったあと、Mさんから電話があった。
泥酔して記憶がない状態で家に帰ったMさんは、ご主人にすごく怒られたそうで。
「あんな危ない地域を女性2人で酔っ払って歩くなんて、、、
麦とオレンジさんにも失礼だし、ちゃんと謝っておきなさい」と言われたそうだ。

1990年代前半のニューヨークはまだまだ治安が悪い場所も多く、
アメリカ人のご主人は、Mさんの天真爛漫な行動にヒヤヒヤしていたそうだ。
本当に何事もなくてよかった…。
今考えたら本当に怖いことだけど、20代の良い思い出になっている。

そんなこともあり、Mさんとはずっと連絡をとっていたので、
両親と一緒にNYに行くと伝えるとすごく喜んでくれた。

父が和食しか食べられないので悩ましいと話したら
「北野ホテルなら、懐石料理の朝食が出るからいいと思うわ。
NYで予約したほうが安くなるから、私が予約しておくね」
と何から何までやってくれた。


北野ホテルは本当に素敵だったし、和食が美味しく父も大喜びだった。

http://www.kitano.com/jpn


忙しい中ご自宅にも招待してくれて、優しいご主人にもお会いでき、
楽しい時間を過ごした。懐かしい思い出だ。

Mさんとは、今も何かあると連絡を取り合っていて
「いつか一緒にお仕事したいね」と言ってもらっている。

少し先になるかもしれないけど、
Mさんと一緒に仕事がしたいと、私は強く思っている。


つづく


【今日のわんこ】

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