運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 23(夜型人間たちとのしごと)

*前回からのつづき

仕事は絶好調だけど、
ジャイアンと女王様は相変わらずだった。

私たちは、4人が交代で電話番をしていた
(まだ携帯を持っていない時代だったので)。
ジャイアンと女王様は、電話番の日は朝から会社にいるけれど、
それ以外の日は、午後からしか仕事をしていなかった。

もちろん、本人はそうは認めないものの、
ジャイアンは脇が甘いから、夕方会社に来たときに寝癖がついていたりして。
「あー、さっき起きたんだろうな~」という日も多かった。

女王様はそこまではないにしても、
朝が弱いから早い時間に仕事はしていなかった。

ついには電話番の日も、
ジャイアン・女王様は時間通りには来ないようになった。

私は電話番でない日も朝から会社に行っていたものの、
午前中にお客様と打ち合わせをすることも多く、社内にいないこともあった。
そして、お客様から「会社に電話したけど誰もいなかったよ」
と言われることが増えていった。

誰もいないとき会社の電話は留守電にしていた。
遅めに出社したジャイアンと女王様はそれを聞いてから
私のポケベル(その頃はこれでした)に連絡をくれるけど、
朝イチに「折り返しの連絡を下さい」と言ってるお客様の留守電を、
午後に連絡されたら、
「午前中に連絡欲しかったんだけど、どうなってるの?」と
お客様も怒ってしまう。

それが度々になってきたので、ジャイアンと女王様に
「電話番の日は、ちゃんと時間通りに来てもらわないと
信用に関わるんだけど」と言っても、
「ちゃんと来てるよ、たまたま電話取れないこともあるし、
それが嫌なら自分で来ればいいじゃん」と全く反省の色もなく、、、。

言っても仕方ない人たちなので、
私と地蔵男子くんで朝は来るようになっていった。
でもまあ、ジャイアンと女王様がいないほうが平和なので、
それはそれで良かった。

しかし1つ問題が。
私の大型受注の企画や原稿は外部に作ってもらっていたけど、
入稿作業はジャイアンがやっていた。
そのため、どうしてもジャイアンと仕事で絡まなくてはいけなかった。

本当は午前中に入稿作業をしたいのに来ないことも多く、
いつも時間に追われてストレスがたまった。
でも、注意してご機嫌が悪くなると入稿ができなくなってしまうから、
言葉を飲み込んでいた。

そして朝には弱い二人だが、夕方になると元気になってくる。
水曜日のミーティングは、オフィス移転後も毎週やっていたけど
始まるのが20時くらいから。

そして仕事の話しだけでなく、
自分たちの興味のある話しで盛り上がり、いつも終電がなくなってしまう。

彼らは車で来てるし、午前中は仕事しないからいいけど…。
私は電車だし、朝からアポが入ってることも多かったから、
はっきり言って苦痛だった。

終電がなくなると女王様が送ってくれたのだけど、
それも恩着せがましくて、とても嫌だった。


つづく


【今日のわんこ】

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