運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 17(ジャイアンとのしごと)

*前回からのつづき

この時点まで売り上げを上げていたのは、
私と女王様で、男子二人はまったく成果が出てなかった。

ただ、地蔵男子君は前職で建設機械を売っていたので
工事関連の知識もあり、塗装の現場や赤錆防止装置の検査で必要な
ファイバースコープ操作などを担当してくれていた。

ジャイアンはというと、、、
大きなことは言うものの、受注する気配は全くなく…。
本人もそれは気になっていたみたいで、
そのイライラを私にぶつけてくるようになった。

そう、怒りの矛先が私に向かってきたのだ。

女王様とジャイアンは、
例の事件のあと、二人で話しあい恋人関係は終わらせていた。

とにかく仕事のパートナーとしてやっていくことにしたそうだ。


そこからのジャイアンは、
どんな理不尽なことであっても、女王様の意見に賛同するようになった。

私と地蔵男子君が女王様に反対意見を言おうものなら、
徹底的に批判された。

例えば、私と女王様はクライアント先へ一緒に訪問することもよくあった。
女王様は待ち合わせ時間に必ず遅れてくる。私は遅刻が大嫌いだから先に行く。

そうすると女王様は、
「私が社長なのに、何で先に行くのよ!」と言ってくる。

彼女はギリギリで駆け込むことが多い。
間に合っている場合もあったが、私にとってはストレスでしかない。

そこで反論をすると、ジャイアンからは
「別に打ち合わせに間に合ったんなら問題ないだろ、

偉そうに言うなよ!」といわれる。

絶対的な味方をつけた女王様は、どんどんつけあがっていく。

週に1度のミーティング以外は
全員で会社に集まることもないから我慢もできたが、
広告の仕事を始めることになり、状況が変わってしまった。

ジャイアンは前職の会社で、
入社当時は営業だったものの、途中から制作に異動させられていた。
(営業成績が悪い上に、勤怠がひどかったため。)

そこで広告の仕事が入った場合は、
外注せずにジャイアンが制作することになった。

早速、お客様に「広告の仕事を始めることになりました」と連絡すると、
すぐに仕事がどんどん入ってくるようになった。
そして、私はジャイアンと一緒に仕事をしなければいけなくなった…。

最初は、広告の仕事で売り上げが上がるし、
ジャイアンも機嫌良く制作をしてくれていたのだけど、
彼は女王様同様に朝が苦手で、時間にルーズだった。

頼んでいた原稿が時間通りに仕上がっていない上に、
まだグッスリ就寝中だったジャイアンへ、
「お客さんに迷惑かけるし信用がなくなるから、ちゃんと時間厳守で仕事してよ」
と言うと、
「自分だけ売ってるような言い方するなよ。
制作は夜中にやってるんだから、朝寝てても仕方ないだろ」
となる。

とにかく原稿を作ってもらわなければいけないので、
グッと我慢して制作のお願いをしていた。

さらにジャイアンは女王様に、
私が偉そうに制作依頼をしてくるからやる気がでない。
というようなことを言ったようで。

女王様は
「私のように冷静になって仕事しようよ、感情的になったらダメだよ」
と言ってきた。

今考えるとありえない話しだけど、
その頃は、売り上げのためには仕方ないと我慢した。

ジャイアンだって、自宅兼オフィスだからストレスが溜まってるのであって、
頑張って売り上げをつくって、きちんとオフィスを借りられたら
きっと良くなる。と思っていた。


つづく


【今日のわんこ】

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