運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 18(惜しまれつつ、アルバイト卒業)

*前回からのつづき

社内の人間関係は色々ありつつも…
広告の仕事は順調に入ってきて、4人の給料も
なんとか最低限の生活ができるまでに戻すことができた。

でも、私はまだアルバイトを続けていた。
さすがに深夜のバイトはなくなっていたけど、
週末は出れる人が少ないので、店長に頼まれてシフトに入っていた。

仲良くなった大学生チームも
私がシフトに入ると一緒に入るようになっていた。

何だかとっても懐いてくれていて。
ジャイアンや女王様でたまったストレスを発散できたし、
私もとても楽しかった。

しかし、私がアルバイトをすることを気に入らなかった女王様が、
ジャイアンにそれを話したようで。
「給料も上げたんだし、そろそろアルバイト辞めて欲しいんだけど。
本業に専念してよ」と言ってきた。

給料を上げられたのは私の売り上げだし、
あんたたち、午前中は全く機能してないじゃんと思ったけど。
確かにアルバイトを続けるのは、体力的にも
そろそろ厳しいと感じていたから辞めることにした。

店長に辞めることを伝えると
「本業で食べれるようになったんなら、喜ばないといけないよね。
でもさ、もし入れる時あったら、来てよ。
籍残しとくよ!」と言ってくれた。

同世代の店長は、「僕は独立とかできないから、すごいと思う」と
いつも応援してくれていて、本当に良くしてくれた。

そして、深夜シフトでいつも一緒だった大学生チームにも
辞めることを伝えたところ、すごく淋しがってくれた上に、
送別会までしてくれた。

さらに、みんなで選んだからといって
ティファニーのネックレスをプレゼントしてくれた。
せっかくアルバイトして稼いだお金を使わせて申し訳なかったけど、
本当に嬉しかった。

大学卒業して会社で働いている頃は、
まさかファミレスでアルバイトするなんて思ってもなかったけど。

でも、色んな世代の人たちと知り合えて、構えず素直に話しを聞いたら、
全く興味のなかった分野で面白いことが知れたり。
これまでの自分にはない、新しい考えが浮かんだり。

単純に生活費を稼いだというだけでなく、
とても刺激があっていい時間だった。

この時の経験は今でも活きている。

現在、私のまわりには色んな世代のブレーンがいて
新しいことを始める時や、何かに行き詰まった時々に、
貴重な意見をもらっている。

先入観なしに意見やアドバイスを受け入れることで
視野が広がっているし、こんな風に素直に話しを聞けるのは、
あのアルバイト時代のおかげだと思っている。

そんなこんなで惜しまれつつ、アルバイトを辞め、
本業に専念することになった。

ありがたいことに広告の仕事はその後も順調で、
ついにジャイアンの家からオフィスを移転できることになった!

つづく


【今日のわんこ】

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