運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 12(地元でのコネ営業)

*前回からのつづき


地元での営業について、もちろん私なりの勝算はあった。


まずは父の友人である市会議員の方に相談へ行く。
こういう商材は行政から入るのが一番だと思っていたので、
使えるものは使おうと思った。


「住宅関連だったら住宅供給公社がいいから、責任者を紹介しよう」
と言っていただき、市役所の会議室で会えることになった。


市会議員の方は、最初の紹介後に議会のため退席。
満面の笑みでヘコヘコしていた住宅供給公社の責任者は、
議員の方が退席した途端に態度が豹変する。


私が赤錆防止装置の商品説明をし始めると
明らかに面倒臭そうな態度になり、何を言っても全く反応しない。


一通りの説明が終わると、
「こちらの地方で、実績がないと難しいですね。
それに、こういう商材は入札になりますけど、大丈夫ですか?
東京とは違いますからね。まあ、都会の方は、
都会でお仕事されたほうがいいんじゃないですか。」と冷笑された。


翻訳すると
「東京からきた若い女が、
議員使って生意気にうちと仕事できると思ってるのか。」
という感じだった。


前職の広告営業では、クライアントのことを考え
いい提案をしていれば仕事につながったし、
コネや実績、女性だからとか関係ない世界だった。


あらためて全く違う営業なんだと実感した。


でも、こんなことで凹んでる場合ではなかった。
こういうタイプに付き合ってる暇もないから、
次のコネ営業へと気持ちを切り替えた!


私の地元は地方とはいえ、100万人都市。
コネでねじ込むには、規模が大きすぎると思い、
母の地元である3万人都市の青年会議所で、
役員をしている伯父に相談することに。


早速、市役所の設備課を紹介してもらい、赤錆防止装置の説明に行く。
どこかの地方の責任者とは違い、
しっかり説明を聞いてくれて、とても興味を持ってくれた。


フォローを続ければ、お仕事になるかも?
と思っていたところにまさかの展開が待っていた。


「ちょうど、新しい市営住宅を建設中なので、
その中の1棟に設置してみますか?」と。


田舎の市営住宅なので、1棟で4軒の小さな案件だけど、
実績になるし、すごくありがたいお話しだった。


早速、メーカーの方に連絡して現場を見てもらい、
“設置可能”ということで、私の地元で記念すべき初受注!!


設備課の方は、
「伯父さんの紹介だから安心だし、
ちょうど配管の対策をしようと思ってたから、タイミングも良かったよ。
小さい仕事で申し訳ないけどね。」と言ってくださった。

伯父に感謝しつつ、自分の運の良さにも感謝した!!



つづく



【今日のわんこ】

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