運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 13(地元でのコネ営業2)

*前回からのつづき

 

さらに地元での営業は続く。


母には色んな世代の友人がいて、
その中に私より10歳年上のNさんという女性社長がいた。

母はシングルマザーで頑張るNさんを応援していて、
Nさんも母を頼って時々ランチしたりお茶しながら、
悩みを相談していたそうだ。


私が独立したので「女性経営者の先輩の話しを聞きなさい」
ということで、3人でランチへ。


仕事内容など色々と話している流れから、
住宅供給公社の話しに…。

Nさんは激怒してくれた。

Nさんは10年前(今から35年位前)に、
女性だけのハウスクリーニングの会社を設立した。


体の弱い子供がいて、時間拘束される働き方ができなかったので、
幼馴染の女性たちと一緒に仕事を始めた。


設立から数年後に公共施設の清掃に関する入札があり、
手続きをしに役所へ行ったところ、
女性だけの会社だとわかった途端に
入札申請の担当者の態度が、明らかに変わったという実体験を話してくれた。


そんな経験があるだけに、
私のことも自分のことのように思ってくれた。


そこで、Nさんが
「役所は偉そうに言うだけで実績がないと動いてくれない。
まずは地元の会社に話しを持っていったほうがいいと思う。
うちがお掃除の仕事をもらってるマンション管理会社の方が
話しのわかる人だから紹介してあげる」と。
さすが、やり手の女性社長。


その日のうちにアポイントをとってくれて、
翌日その担当者へ会いに行った。


その方は、私の説明をきちんと聞いてくれた。
ただその会社では、工事を伴う“設備”については自社で購入をしていなくて、
設備工事の会社に任せているとのことだった。


そこで、数社ある設備会社から、
新しいものを受け入れてくれそうな会社の担当者を紹介してくれた。


早速、電話でアポイントを取ったものの
指定された時間に行ってみると、担当者は不在だった。


またまた、女性だから舐められてるのかとも思ったけど、
「急な工事が入った」というお話しを信じて
資料だけ渡してもらえるようにお願いしてきた。


翌日、電話をしたところ
「緊急工事が入ってしまい、すみませんでした。
明日以降なら時間作れます」と言われたけど、
東京に戻らなければいけなかったから、
次回地元へ来るときに、あらためて伺うことにした。


アポはドタキャンされたし、
そんなに興味を持ってないのかもと思いつつも、
何か匂いを感じた私は、東京に戻ってからも
定期的にフォローの電話をしたり資料を送っていた。


そんなことを1ヶ月ほど続けていたら、設備会社から電話があった。
「今度いつ、こちらのほうに来ますか?
社内で前向きに検討することになったので、
メーカーの方も一緒に来てもらえませんか?」ということだった。
早速メーカーの方とも相談し、
日程を調整して、地元に行くことになった。


つづく


【今日のわんこ】

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