運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 15(カビが生えた魔法の塗料)

*前回からのつづき


地元での営業が順調に進んでいた時、
東京ではまたまたトラブルが発生していた。

リフォーム会社社長のご自宅お風呂に塗装した壁面に、
カビが生えてしまったのだ。。。

塗料の仕入れ先の方も同行の上ご自宅に向かったところ、
確かにカビが生えていた。


塗装した後の乾燥が甘かったのかもしれないということで、
再度、塗装のし直しをさせていただくことになった。


お風呂を塗装する場合、
塗布~乾燥を含めて約1週間はお風呂が使えない。

大変なご不便をかけたのに、またやり直しで、、、
本当に申し訳なくお詫びするしかなかったが、感じのいい奥様は
「もう少し乾燥させてれば良かったのに、ごめんなさいね。」
と優しい言葉をかけてくれた。


そしてすぐに再施工し、今回は少し長めに乾燥期間を取って、
約10日間お風呂を使えないことになったが、
感じのいい奥様は快諾してくれて、無事に施工が終わる。

しかし、、、2週間後、
またリフォーム会社の社長から連絡があった。


「言いたくないんだけど、またカビが生えてきたんだよ。」と。
またまた、塗料を仕入れてる会社の方と同行しご自宅に伺った。
感じのいい奥様は体調が悪かったらしく、社長が対応をしてくれた。


たしかに、またまたお風呂にカビが生えていた。
今回はしっかり乾燥もしたし、言い逃れはできなかった。


メーカーの方が「もう一度だけ施工させて下さい」とお願いし、
社長は隣の部屋にいる感じのいい奥様へ相談しにいった。


社長が「いつだったら大丈夫?」聞くと、
奥様は「施工のたびに、1週間以上もお風呂が使えないのよ。
やり直ししてもカビが生えたのに、もう私はいやよ」と言っていた。
当然のことだ。


その日は、生えてしまったカビを取り除き、
お風呂のクリーニングだけして帰ってきた。後日、社長から
奥さんが再施工はしないでいいと言ってるので、やらなくていいよ」
と電話があった。


カビが生えてしまったのだから、施工費を返却しますと伝えたところ
「再施工しないのはこちらの都合だから大丈夫だよ。
そのかわり、赤錆防止装置の営業頑張ってよ」と言ってくれた。
(赤錆防止装置は、社長の会社で扱っている商品)


この時点で、この塗料は
“カビの生えない魔法の塗料ではない”と実感した。


さらに悪い知らせは続き、
コーキング剤の分析をしてくれていた大手メーカーから連絡がきた。
「天然成分とのことでしたが、成分に砒素が検出されました。」と…。


つづく


【今日のわんこ】

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