運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

何もかもが悪循環の暗黒期 弁護士のTさん 4

弁護士のTさん、以前は商社に勤めていた。
中国赴任時には、賄賂ありきの取引が常態化していて、
前任者も、前々任者も、臭いものに蓋をしたそうだ。


そこにやってきたのが、正義感の塊であるTさん。


女性だということで、最初は現地の担当者もなめていたようだけど、
接待の席で出された白酒(中国のすごくアルコール度数の高いお酒!)を
一気に飲んでしまうし、どんな飲み会でも最後までしっかり付き合っていくうちに、
すごく大きな信頼を得て、かわいがってもらったようだ。


そんな仕事ぶり(飲みっぷり?)が認められ、中国でも実績を出していた時のこと。
賄賂の影響か何かで、きちんと仕事をしている会社が契約を切られることになったのが
心から許せなかったようで、臭い蓋を思い切りぶっ壊したそうだ!(笑)


ただし、自分だけの力ではどうにもならなかったそうで。
正義を貫くために商社の仕事には見切りをつけて、弁護士を目指したのだ。


そんな筋金入りのTさんなので、
女性だからと相手がなめてきたら、とんでもないことになる。


まさにMは、そうなってしまった。


Mの弁護士とTさんのやりとりについては毎回、
きちんと文書にしてメールで行ってもらっていたのだけど、
その文面からもTさんの圧が伝わってきた。


色々と揺さぶりをかけて、全ての不正を明らかにしてくれた上に、
私に精神的苦痛を与えたということで、謝罪文と謝罪金までを出させることになった。


Tさんとしては、往生際悪く不正を認めようとせずに、
あわよくば上手く逃れようという性根が許せなかったようで。


何度も「Mは、ビジネス界から抹殺してもいいと思いますけど?」と言われた。
でも、私が独立した時は助けてくれてた後輩だし、
これを教訓にしてもらえればと思い、丁重にお断りした。


そんなこんなで、2ヶ月に渡った戦い(?)が終わり、示談が成立した。

すごく嫌な思いもしたけれど、示談金等のおかげで会社の経営が助かった部分もある。


私の兄が「おまえはただでは転ばないよな」とよく言ってたけど、
本当にその通りだな〜と思う!


やっぱり、いつの時でも私は『もってる』ようだ!(笑)


【今日のわんこ】

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