運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

何もかもが悪循環の暗黒期 弁護士のTさん 3

Mが出した請求関連の書類について、
すべてを遡ってチェックすることになった。


そこでわかったのは、ちゃんとしていたのは最初の3ヶ月だけで、
その後の取引はかなりグレーなものがでてきた。


Mを信用していたとはいえ、
きちんんとチェックしていなかった、私の責任だった。


その頃の私は、震災後に色んなことがありすぎて、
さらに売り上げが全く上がらずお金がなくなっていく恐怖もあり、
冷静な判断ができてなかったんだと思う。


Mからの暖簾代も、正当に受け取る権利があるのに、
どこか後ろめたさを感じてたいたような気がする。


そこにつけこまれてしまったのかと思うと、怒りというよりも悲しかった。


Tさんに報告すると
「Mの弁護士から聞いてない案件もたくさんありますね。
とりあえずMの弁護士と話します。」とのことだった。


数日後、Tさんから
「Mの弁護士と話しをしているのですが、
奥歯にものが挟まったような言い方で、どうにも腑に落ちないんです。
多分、D社の不正の件は、Mの前職であるA社の社長が絡んでるんで、
認めたくないんだと思うんですよね。」と連絡があった。


A社の社長、私には偉そうに
「D社さん、うちのオフィス使ってますよ。
仕事も依頼してますし、昔から付き合いのある会社です。
麦とオレンジさんの思ってるような会社じゃないですよ。」
と薄ら笑いながら言ってたくせに、グルになって不正をしていた。


でも、決定的な証拠がないとのこと。
何個かの不正を認めて、その他のものは
うまくごまかせるだろうと思っているようだった。


しかしTさんは、そういうことは絶対に許さない。


「きちんと法のもとにおいて、解決しようとしていたのに、
ここにきても、ごまかそうとする性分が許せません。


Mが二度と仕事ができなくなるかもしれませんが、
証拠がないと言い逃れするなら、メインスポンサーのO社さんに全て話しをして、
今までの仕事を洗いざらい確認させてもらいましょう。」


確かにO社へその申し入れをした時点で、Mはアウトだと思った。
私がそこまではやらないと思って、甘くみていたのだ。


Tさんには「最終的にはO社に話しをすることになると思いますが、
その前に1回だけ猶予をあげてもらえませんか?
Mが自ら全ての不正を認めれば、O社には話しをしないと話ててみて下さい」
と伝えた。


Tさんは了承してくれて、Mの弁護士と話し合いをすることになった。



【今日のわんこ】

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