運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

何もかもが悪循環の暗黒期 弁護士のTさん 2

待ち合わせ場所で待っているとTさんがやってきた。


Mが不正を認めず、ややこしい話しになってると嫌だな〜などと思っていたので、
私は眉間に皺をよせて怖い顔をしていたみたい。


Tさんは開口一番

「全て不正を認めましたよ!
麦とオレンジさんが怪しいと思っていたものは全て当たっていました。
着服している利益は全額返金してもらうことになったので安心して下さい。」
と満面の笑みだった。


私は、ちょっと拍子抜けしてしまって、しばらく呆然としてしまった。


「本当ですか?全面的に認めたんですか?」と聞くと、

Mの弁護士さん曰く、

「Mから話しを聞いてみたところ、
何の申しひらきもできないくらいにブラックで、
全面的に非を認めて、謝罪するしか方法がない」ということで、
Mも納得したそうだ。


何でそんなことをしたのか聞いたところ
「暖簾代の20%はすごく高いと思っていたし、
麦とオレンジさんの会社が儲かってないようだったので、
自分のお金を使われると思って心配になって、やってしまった。」そうだ。


Mの弁護士さんは、私の弁護士であるTさんへ
「こんなこと言ってはいけないけれど、
麦とオレンジさんの弁護をやりたかったです。


Mさんにも、暖簾代の20%は決して高くないし、
自分で築き上げた会社の名前を貸すのは、当然リスクもある中で
20%では安いくらいですってキツく言っておきました。」
と話していたそうだ。


Tさんからは
「こんな時に言いづらいんですけど、
今後は暖簾貸しは本当に慎重にしたほうがいいです。
今まで築き上げたものを失くすことになりかねないですよ。」と言われた。


後輩が頼ってくれたと思って嬉しかったし、
確かにその時のうちの会社の状況としては、暖簾代がありがたかったのも事実だ。


でも、自分の会社が厳しいからといって、後輩のお金を使うなんて絶対にしない。
そんなこと考えたこともなかった。


私は、Mからそんな人間だと思われていたことが、一番、悲しく情けなかった。


「私の考えが甘かったせいだし、うちの会社が厳しいのは確かです。
Mはもともと小心者なので、お金が心配になったんですね。」と言うと、


Tさんが
「麦とオレンジさん、何言ってるんですか?あなたは何も悪くないんですよ。
いくら心配だからって不正をしていい理由にはならないし、
これで簡単に許したらMは、また不正を繰り返しますよ。
Mの弁護士の話しぶりから、まだ他にも不正していると思うので、
全てを明らかにするまでは、徹底的にやりましょう」と言われた。


Tさんのおかげで「私は間違ってないし、何も悪くなかった!」
と強く思えて元気が出た!(単純だ。。。)


そして、今後のMのためにも、徹底的にやることにした!

 

【今日のわんこ】

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