運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

何もかもが悪循環の暗黒期 弁護士のTさん

Mは前職の社長に泣きついたようで、
社長が懇意にしている、芸能人・有名人の弁護をしている
大手事務所の弁護士をつけたようだった。


今までの人生で弁護士さんにお願いするようなことはなかったので、
これからどうなるんだろう?と多少の不安もあったけど、Tさんが
「どんな大手事務所が出てきても、不正は不正なんで、
私は絶対に事実を明らかにするので安心していて下さい。」と言ってくれた。


ほどなくしてTさんから
「Mの弁護士との面談日程が決まったのですが、
すぐに対応策を考えたいので、面談後にお会いできませんか?」と連絡があった。


TさんもMの弁護士も忙しいようで、ちょうど同日に
霞ヶ関の裁判所で別件の弁護をした後の面談となったようだった。
私との待ち合わせは、かなり遅い時間になるので「大丈夫ですか?」
と言われたけど、私も早く話しを聞きたかったので、当日にお会いすることになった。


裁判所近くの喫茶店で待ち合わせをして、約束より少し遅れてTさんがやってきた。


Mの弁護士は、事務所の代表と若手弁護士の2人だったそうだ。
Tさんは女性だし、小さい事務所の弁護士さんだったからか、
高圧的な態度だったようで。


「Mさんは不正をしていないと言ってますし、
D社やYさんの姪っ子さんの会社(R社)の資料を出すのは、
相手方に迷惑をかけるし、話し合いでまとめませんか?」と言ってきたそうだ。


何とか示談にしてグレーゾーンで終結したいと思ったのだろうけど、
そんな事に応じるTさんではない。


「D社さんとR社さんの仕事については、
Mさんのメイン取引先であるO社の案件ですよね?


資料が出せないというなら、O社さんに聞くしかありませんけど、
よろしいですか?」と凄んだそうだ。


O社は、超スーパー大手企業でコンプライアンスも厳しい。
こんな不祥事があったとなると、Mは仕事を切られてしまう。


「Mさんが不正をしていないのであれば、早急に資料を出して下さい。
そうでなければ、O社さんに連絡をします。」と言うと、
Mの弁護士は、ちょっとまずいなという表情で
依頼人と話しをしてみますので、少しお時間を下さい。」
と言って帰っていったそうだ。


「たぶん資料は出せないし、不正を認めることになると思うけれど、
どこまで認めるのかが疑わしいので、Mの仕事全般を洗い出しておきましょう。」
ということになった。


翌日会社で、Mの仕事に関する請求を全てチェックしてみると、
怪しげな取引が何件か出てきた。


Tさんに報告すると
「Mの弁護士から、明日、お会いしたいと連絡があったので、面談してきます。」
ということで、また、面談後にTさんと待ち合わせをすることになった。


【今日のわんこ】

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