運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

社員と一緒の激動期 26

人が増えて大変だったこと


A姐さんだけでなく、私の周りの友人含め
色んな人に話しを聞いてもらった。


Sのことを良く知っている人ほど
「成長して親離れしていくんだから、
麦とオレンジも子離れしなくちゃ」という意見だった。


そんなの一番私がわかってるよって、時には毒を吐きながらも
何とか自分なりに納得しようと思っていた。


ある時、あまりSのことを知らない女性社長と話す機会があった。
その方も社員が退職したそうで、すごく私に共感してくれた。


でも、話しているうちに
「せっかく育てても、勝手に自分で仕事が出来る気になって、
もっといい条件の会社に転職するって言われて、時間の無駄だったわ。」
と言われた時に、すごく違和感があった。


確かに、今のうちの会社の状況で
Sが退職するのは実務的にもダメージが大きかった。


でも、Sがいたことが時間の無駄だとは到底思えなかったし、
Sは自分で勝手に仕事ができるようになったとは思っていないし、
いい条件だから転職するのではなく、自分の成長のためなんだと思った。


そんな話しをすると
「麦とオレンジさんは人が良すぎだよ。
甘い顔見せてたら、いいようにされるわよ」と言われた。


「そうですね」と相槌はうったものの、
「おまえの会社の社員とは違うんだよ!」と心の中で毒づいてた!


でも確かに、Sのことをそんな風に思えれば、
楽になれたかもしれない。何度か試してみたものの(笑)


思い出されるのは、
「毎朝、誰よりも早く来てたな」
「約束してたことを忘れたことはなかったな」
「私のビールがなくなる前に、発注してたな」等々、、、
Sのいいところばかり。


結局、何ひとつ嫌いになれなかったし
何なら、そんなに大事なら、なぜちゃんと伝えてこなかったのだろう、、、
自業自得と結論にいたった。


そして、やっとSを気持ち良く送りだすという決心がついた!


【今日のわんこ】

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