運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

社員と一緒の激動期 22

人が増えて大変だったこと


私は自分で言うのもなんだけど、かなり察しがいいほうだ。


何があったわけではないけど、
何となくSの様子がおかしいな?って感じていたが、
あえて感じないようにしていた気がする。


でも、自分の中でのざわつく感じは常にあったので、
社長をやっている同期などに相談して、
Sのキャリアアップのためなる外部研修を受けさせようと思っていた。


お客様に同行した帰りに久々に二人で飲むことになった。


確か新宿の居酒屋で、当たり障りのない話しをしながら
タイミングを見て、研修の話しをすると、
「私のこと考えてくださってありがとうございます」と言ってくれたが、
いつものSとは何となく違った。
4年間、誰よりも一緒にいた私だから感じたのだけど、、、


そんな微妙な違和感を覚えながらも、日々の業務を粛々とこなしていた。
年末が近づいて、もろもろ業務が落ち着いた時期に、
Sから「恵比寿に評判のいいイタリアンがあるんですけど、
二人で行きませんか?」と誘われた。


内心、何を言われるのか心配になりながらも
断る理由もないので一緒に行くことになった。


Sは私の好みを熟知しているから、
多分、検索しまくって選んでくれたお店だ。
お料理も美味しくて、いいお店だった。


「すっごくいいお店だね。」と言うと、Sはすごく嬉しそうだった。


たった一言かけるだけで、こんなに喜んでもらえるのに
言葉に出して伝えてなかったな〜とちょっと反省した。


その日は美味しく食事して、当たり障りのない会話をしただけだった。
何となくざわざわしている感覚が消えたわけではなかったけど、
Sは変わらず一生懸命仕事をしていたし、後輩の面倒も見ていた。


このまま、うまくやっていけると思っていた時だった。。。


4月になり、少し仕事が落ち着いてくる時期だったので、
Sに受けてもらうキャリアアップのセミナーについて、
コンサルをしている先輩へ相談する約束をしていた。


「月曜だったら空いてるからランチでもしながら話そうよ」と言われていた。
その前日の日曜の夜、Sから電話がかかってきた。


休日出社をしていたようだが、気配りのSが
休日の夜に電話をしてくるのは、よほどのことだ。


電話に出ると「休日の夜に申し訳ありません。
すみません、結論から言いますと会社を辞めさせてください」


やっぱり、私の心のざわざわ感は当たっていた。


でも電話を聞きながら、衝撃というより
こういう時も「人に話す時は、まずは結論から言いなさい」って、
私が教えたことを忠実に守ってくれるんだな、と思っていた。


【今日のわんこ】

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