運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

社員と一緒の激動期 21

人が増えて大変だったこと


Sが入社したのは2002年、超氷河期ど真ん中の年だった。


彼女たちの就活後半戦には、9.11もあり
内定取消しになった学生も多くいたようだ。
(実際、うちの会社を受けに来た子も、
決まっていた商社から内定取消しになったと言っていた。)


大手企業の新卒採用数も激減。
Sも大手の広告代理店や映画配給会社、映像関連等を受けるも、
惨敗だったようだ。


そんな時代だったから、大手企業に入社できるのは、ほんの一握り。
だからこそ、うちの会社の募集にも
400名以上のエントリーがあったんだと思う。


当時はベンチャー企業ブームでもあり、
学生たちも、中小企業やベンチャー企業に入社することに
あまり違和感がなかったように思う。


そして、超ベンチャー(?)の私の会社に入社したS。


新卒で入社しているので、
何の疑いもなく、うちの会社で一生懸命に仕事をしてくれていたし、
同年代の営業の子に比べても、かなり仕事ができるほうだったと思う。


でも、Sにしてみれば比較対象がいない状況で、
私がきちんと伝えなければ、自分の評価がわからない。


それなのに、私は以心伝心と勝手に思い込み、
照れくささもあって、Sをちゃんと褒めることができていなかった。


入社して4年、仕事もできるようになり、
周りも見えてくるようになったんだと思う。


その頃には景気もよくなって、Sが就活をしていた頃には
採用をしていなかったような大手広告代理店が
中途採用をするようになっていた。


そんな求人広告を頻繁に目にするようになり、
Sは同世代もたくさんいる環境で、チャレンジしてみたくなったんだと思う。


【今日のわんこ】

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