運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

社員と一緒の激動期 4

●青森シリーズが、思いのほか長くなってしまいました。
今日から本編に戻ります!


1人の会社に、人を採用するということ


2002年4月1日、無事にSとNは入社した。
1週目は外部の研修を受けてもらうことにしていて、
金曜日に研修を終えて帰ってきた二人と
ちょっとおしゃれなレストランで入社祝いをした。


(余談)タイムリーな話題だけど、私たちの後ろの席にはゴーンさんがいた!


Sは白いパンツスーツを着ていたのだけど、
スーツの両袖に赤いマジックがついている。


どうしたの?と聞いたら、研修の最後、
みんなの意見を模造紙にマジックで書いて発表したとのことで、
その時についてしまったようだった。


そんなになるくらい、一生懸命に研修を受けてきてくれて
なんだか初々しくてかわいかった。


翌週は取引先の代理店さんが、自社の新入社員向けに行っている
媒体研修を一緒にどうですか?と言ってくれたので、お願いすることにした。


そんなこんなで2週間くらいは、あっというまに過ぎていった。
そしていよいよ、新人2人との仕事が始まった。


新人が入社したとはいえ、私の仕事は待ってくれない。
私が外出することも多かったので、まずは電話の取り方を教えた。
電話を取り、しっかり社名を聞き取り、
私へ連絡をすることを徹底させようと思った。


外部研修でもやってきたようだけど、実際の電話を取るの初めてなわけで。
電話を取ることはできても、
お客様の社名がなかなか聞き取れないようだった。


私も新人の時、最初の頃は電話を取ることに精一杯で、
お客様の社名を聞き取れなかった。


「ちゃんと聞けよ」とすごく怒られていた、、、。
だから、Sたちの気持ちもよくわかった。


でも心を鬼にして「ちゃんと社名を聞いてね。
聞き取れなかったら
「申し訳ございませんが、もう一度御社名お願いします」と言って!
と突き放した。


電話だけでなく、全てのことが新人にとってみれば初めてのことだ。
コピーを取ることも、FAXを送るのも一から教えなければいけない。。。
急ぎの時は自分でやったほうが早いけど、
まずはやらせてみて、ダメならやり直しをさせる。


全ては、この繰り返しだった。


年の近い先輩がいれば、わからないことも聞きやすいんだろうなと、
少しかわいそうだったけど、
会社には私しかいないのだから、仕方なかった。


でも、二人とも私の言うことをしっかりメモし
一度教えたことは次からできるようになっていた。


そういう一生懸命な姿を見ると、すっごく大変だったけど、
この子たちのためにと頑張れた。


新卒っていうのは、そういう力を持っているんだと思う。


【今日のわんこ】

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