運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

社員と一緒の激動期 2

新卒で入社したのは、しっかりもののSと
サッカー部の主将だったNだったが、
その後、一緒に仕事をすることになる同郷Kのことを少しだけ。


本人の強い意向もあったけど、
高い交通費をかけて会社説明会に来させてしまい、
結果的に採用はできなくて、何だか申し訳なかった。


不合格の通知は、管理システムから一斉に連絡をしたのだけど、
Kにだけは、個別でメールをした。


今のうちの会社には営業が必要だったし、
Kの話しを聞いていて、絶対にクリエイティブの道に進むべきだと思った。


そんなメールを出して、軽い気持ちで
「お正月に実家に帰るからごちそうするよ!」と書いたら、すぐに
「僕が店をとっておきますので、ぜひ行きましょう。
いつにしますか?」と返事がきた。


落とされた会社の社長と本当に飲みに行きたいかな?と思いつつも、
Kはまだ日本に帰ったばかりで、アメリカ的な感覚なのかな??と。


社交辞令というよりも、本当に行きたいというのが伝わってきたので、
お正月、実家へ戻った時に飲みに行くことになった。


待ち合わせをした駅で、会社説明会の時と同じ、
くりくりした大きな目をキラキラさせたKが待っていた。


「今日は、ありがとうございます。すごく楽しみにしてました!」
とニコニコ笑顔で言われた。


「僕の知ってるお店、予約してるので行きましょう。」
というので、どんな店なのかちょっとだけ期待していた。


「ここです」と言われたお店は、全国チェーンの居酒屋。
アメリカから帰ってすぐだからなのか、生まれつきの天然なのか、、、
何とも憎めない奴だった。


席につき、とりあえず飲み物を注文。
私は生ビールの「中」を頼んだら、Kは「大」を頼んだ。


「お酒強いの?」と聞くと、「大好きです」とニコニコ顔で言われた。
負けず嫌いの私。2杯目からは「大」にした!(笑)


二人で頼んだおつまみはたいして食べずに
ビールを飲みながら色んな話しをした。


アメリカでは、映像の専門学校にいて動画の制作をしていたもよう。
卒業生には、スピルバーグなどの映画の画像を
制作している人もいるそうで。


アメリカで働こうと思わなかったの?」と聞いたら、
それも考えたけど、専門学校を出ただけでは、
正規に採用してくれる会社もなく。ビザの問題とか色々あったのと、
やはりアメリカに行ってみて、日本がいいなと感じたようで。
日本に戻ることにしたそうだ。


専門学校では動画を制作していたけど、イラストを描くのが大好きで、
今は地元のタウン誌で、絵の仕事をしているとのことだった。


それだったら、うちの会社の広告の仕事でも
イラストが必要な時があるから、発注するよ。と伝えたら、
「明日、お時間ありますか?作品持ってくるので、見てもらえますか?」
と言われて、翌日も会うことにした。


しかし、その話しをする頃には、
二人とも競い合うようにビールを飲んでしまい、、、
大生を5〜6杯づつは空けていた。


そして、Kの高校の先輩がやっているというお店に行き、
さらに焼酎を飲み続けていた時に、私の母から電話があった。


「早く帰ってきなさい」と言われたが、
まだ飲み足りない感じだったので、Kも実家に連れて行くことにした。


【今日のわんこ】

f:id:mugitoorange:20190313165015j:plain