運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

新卒採用することになった! 7

前回からのつづき。


初日の説明会には、
・私と同郷のK
・縁がありそうと思ったS がきていた。


Sは早めに会場に来ていて、最前列に座っていた。
スーツにきれいなブルーのシャツを着ていて、
カバンには日経新聞が入っていた。


「雨は大丈夫だった?」って話しかけたら
「はい、もうほとんど降ってません。」と笑顔で、
しっかりした感じのいい受け答えをした。


何となくこの子がSな気がして
「Sさん?」って聞いてみたら「はい、そうです。」と。


A姐さんとSりんからは、私が何も言ってなかったのに
「あの子、入った時からすごく感じ良かったから、
チェックしておきますね」と言われた。


会社説明会では、なぜ今回新卒を採用することにしたのか?とか、
今後の事業展開みたいなことを、それっぽく(笑)話した。


この説明を聞いて、イメージが違った人はここでお帰り下さい
ということにしていたが、
ほぼ全員が一次面接に進みたいということになった。


そんな中、慣れないスーツを着ている感じのイガグリ頭の子が、
声をかけてきた。


「麦とオレンジさん、Kです!
僕、既卒なので新卒じゃないから帰りますけど、ご挨拶だけしたくて」


同郷のKだった。最初何を言ってるかわからなかったけど、
私がなぜ新卒採用をするかと話しをしたので、
専門学校を既卒の自分は、面接を受ける権利がないと思ったようだ。


「せっかく飛行機で来たんでしょ?既卒だけど就職してないから、
新卒扱いだし、面接受けていきなよ」っていうと、

くりくりした大きな目をキラキラさせて
「いいんですか?面接受けたいけど中途だからダメだと思ってました。
帰りの飛行機まで時間あるし、ありがとうございます。」と。。。


アメリカから戻ったばかりで、身近に就活をしてる人がいなかったようで、
何をどうしていいかわからなく、何となく目にとまったサイトで
エントリーしたのがうちだったようだ。


うちでは採用できないだろうなと思ったけど、
純粋で素直さが伝わってくる子だった。

【今日のわんこ】

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