運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

7年間の共同経営 40(女王様とKくんのバトル)

*前回からのつづき


色んなことはありながらも、プロジェクトは進んでいく。

全国展開の仕事だから、出張も多くなってきた。
仙台に行った翌日に高松、その後、福岡って感じで体は疲れたけど、
ジャイアンや女王様に会わなくていい分、気持ちは楽だった。
そんな時、社内ではジャイアンの弟であるKくんと女王様のバトルが起きていた。


社内のパソコン関連は、設立当初はお金もなかったので、
人からもらったり中古を買ったりしていた。
数年が経過して、それらに寿命がきていた。


PCが立ち上がるのに5分くらいかかったり、
プリンターはかすれて出てきたりと、業務にも支障をきたすようになっていた。


ジャイアンのプロジェクトは
社内でプリントしたものを発送することも多かったので、
パソコン関連を買い換えようということになった。


そこで詳しいKくんに一番良いものを調べてもらって
購入することになっていたのだが、何でも自分が一番と思っている女王様。


「え~、もっと安いところあるよ。秋葉原行ってちゃんと聞いてきてよ」と。


Kくん「秋葉原なんて、もう何回も行って下調べしてるし、
値段だけで判断するもんじゃないよ」と言うと、


「会社の経費なのよ、私が納得しないと買い換えない」と意地をはる。


業務に支障をきたすと言うと
「店頭にデモ機があるから、それで仕事してくればいいじゃん」と、
もう支離滅裂だった。


普段は温厚なKくんもブチ切れてしまい、
「稼いでるのは麦とオレンジと兄貴じゃん、
何で必要な経費を使うのに、そこまで指図するのか意味がわからない。
僕はもう2度とパソコンのことには口を出さないから、
自分でやれよ。このわがままバカ女」と言って、出て行ってしまった。


女王様はすぐにジャイアンに連絡し、
ジャイアンが会社に来ると、泣きわめきながらKくんの文句を言っていた。


その場にいた地蔵男子くんの話からすると、
最初は穏やかに対応していたKくんも、
執拗に意味のない持論を展開して聞く耳を持たない女王様に
とうとうブチ切れてしまったと。


地蔵男子くん曰く、全面的に女王様が悪かったようだ。


しかし、そんな時は全面的に女王様を味方するジャイアン
Kくんのことを「あいつはガキだから、仕方ないよ。
俺がちゃんと言っておくから」と女王様をなだめていた。


結局、Kくんがもう一度、秋葉原で価格交渉をするという条件で、
パソコン関連を購入することになったが、

「一生懸命仕事して稼いでも、
必要なものも自由に買えない会社にいるって何なのだろう。
私は何のために、ここにいるのだろう。」と強く思った。


そして、どうやったらこの場所から抜け出せるのだろう。
と本気で考えるようになった。



つづく



【今日のわんこ】

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