運と感性とひらめきでやってきた。

なんとなく20年、女社長の振返り日記。1999年に会社設立して、いま思うこと。

起死回生のビジネスの立ち上げ期 13

Wさんの代理店


Sちゃんと一緒に社団法人に伺い、Sさんへご紹介した。

代理店として申し分のない会社だったけど、
私の紹介となると、WさんがOKしない可能性が高いので、
その場合はすみませんと言われた。


何となくSさんの様子が変で、
「麦とオレンジさん、この後、少し話しできるかな?」と言われたので、
Sちゃんには先に帰ってもらった。


「実は、昨日Wが、新しい代理店と一緒に来たんだよ。」


何となく嫌な予感はあったけど、
やっぱりWさんは、ジャイアンに話しを持っていったのだ。


Wさんとジャイアンが二人でやってきて
「俺が一番信頼できる後輩なんだよ。
あいつみたいに裏切ったりしないし、安心して任せられるから
代理店として契約して欲しい」と言ってきたそうだ。


Sさんとしても、Wさんを受け入れてくれる会社なんて
そうそう見つからないし、ジャイアンは外面も良いので好印象だったみたい。
渡りに船という感じのようだった。


ジャイアンの会社がこの社団法人で仕事をすることになると、
何かで顔を合わせることもあるだろうし、
私としては、全くウェルカムではなかったけど…。


そもそもこちらからWさんを断った話しだし、
私がどうこう言える立場ではなかった。


ジャイアンたちが入り込んでくる前に、
こちらが考えている企画を早くSさんへ提案して、
社団法人との仕事を確立しなければいけないと思った。


【今日のわんこ】

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起死回生のビジネスの立ち上げ期 12

三者会談 2


Wさんが出て行った後、Sさんと今後のことについて話しをした。


感情的になって暴言を吐いて出て行ったものの、
Wさんは新聞社を辞めることになっていたから広告の仕事はやるだろうし。
Sさんももちろん、そのつもりだった。


そこで問題になるのが、
うちの会社の代わりの代理店をやってくれる会社探しだ。


Sさんも、新聞社時代の知り合いにあたってはいたものの、
Wさんを知っている人たちは、感情の起伏が激しいWさんを敬遠していて
引き受けてくれる会社がないとのことだった。


Wさんが悪いとしても、そもそも私が代理店を断ったことで
Sさんにご迷惑をかけているので、
私も代理店を引き受けてくれる会社を当たってみることにした。


まずは、ずっとお世話になっている中堅どころの広告代理店さんの
担当Tさんに相談をした。


Tさんの会社でも、
何度か大手の広告代理店を定年退職した人を雇用したことがあった。
しかし、プライドが高く、自分より若い上司の指示に従えず…
自分のやり方を通してしまい、社内でどんどん浮いてしまって、
結局長くは続かなかったそうだ。


Wさんの仕事で得る収入より、リスクのほうが高いということだった。
Tさんは「お役に立てずにすみません」と謝ってくれたが、当然のことだ。


そこで最後の手段(?)で、Sちゃんに相談することにした。

「相談したいことあるから、うちの会社に来て!」と電話をすると、
何かを感じたらしく、すぐに会社にかけつけてくれた。


Wさんとの経緯を話し、社団法人Sさんへの義理を果たすために
代理店を見つけなければいけなくて、Sちゃんの会社及び関連会社で
何とかならないかをお願いした。


黙って聞いてたSちゃんは、私の話しが終わると
「麦とオレンジさん、それはつまり…、僕に生贄になれってことだよね!」と。


確かに、年間利益が数百万の仕事を受けるために、
トラブルメーカーのおじさんを引き取ってくれということは、そういうことだ。


でも、私(うちの会社)の『エンジェル』であるSちゃんは、
「まあ、確かに麦とオレンジの会社で代理店をやるわけにいかないしな。
制作部隊を持ってる関連会社があるから、何とかねじこむよ。」と言ってくれた!


早速、社団法人のSさんに連絡をしてご挨拶へ行くことになった。


【今日のわんこ】

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起死回生のビジネスの立ち上げ期 11

三者会談

 

しかし、企画を提案する前にやらなければいけないことが残っていた。

Wさんに「一緒に仕事をできない」ことを、伝えなければいけない。


ただ、Wさんと二人で会うのは、何をされるのかもわからないので、
Sさんにお願いして、社団法人の会議室でSさんを交えて3人で会うことにした。

 

社団法人の玄関でWさんと一緒になった。
Wさんは眉間に皺をよせ明らかに不機嫌だった。


私は気づかいないふりをして、あえて明るく挨拶をした。
会議室に通され二人になった時、Wさんが
「何でSと3人で話すんだよ。これは俺とおまえの問題だろ?」と、
いきなり、お前呼ばわり。。。


延々と恨み節を言い続けられたけど、横並びに座っていて、何かされてもいやなので。
Sさんが来るまでは、ずっと黙って聞いていた。


数分してSさんがやってきた。
Sさんが穏やかな口調で、できるかぎりの配慮をして、
私の気持ちを代弁してくれた。


しかし、怒りと恨みの感情しかなくなっているWさんに響くはずもなく、
Sさんの話しが終わる前に

「こいつは、もともと俺を裏切る気だったんだよ。
広告の仕事もなんだかんだとケチをつけて、
最初からやる気がなかったんだろ。
おまえのせいで、俺は1週間も眠れてないんだ。」と私に向かって怒鳴りつけた。


それを聞いていたSさん
「W、そんな言い方したら、麦とオレンジさん、何も言えないだろ。
それに麦とオレンジさんの社員さんにも、電話で怒鳴りつけたりしていたら、
一緒にやりたくないと思うだろ。」と。


しかし、それに対してWさんは、
「社員に怒鳴ったのは謝っただろ。何の文句があるんだ」と言ってきたので、
さすがに私もカーッとなり
「謝ればいいってもんじゃないし、悪くもないのに、怒鳴りつけられて。
うちの社員たちを何だと思ってるんですか?
こんな状態で一緒にできるわけないじゃないですか」と強い口調で言ってしまった。


それを聞いて激昂したWさん、私へ暴言を吐きまくってきた。
Sさんが止めに入ると
「何で、Sまでこいつの味方なんだ。ああ、いいよ、俺がいなくなればいいんだろ。
おまえたちで仕事すればいいんだよ。」と席を立ち帰ってしまった。

Sさんは苦笑して
「本当にあいつは、どうしようもないよな。
後で電話しておくから気にしないでいいから。」と言ってくれた。

 

自分では、すごく冷静だった気がしていたが、
お茶を飲もうとお湯のみを持ったら、手がガタガタ震えて飲めなかった。


冷静なつもりだったけど、怒りに震えていたみたいだ!


【今日のわんこ】

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起死回生のビジネスの立ち上げ期 10

チャンス到来!


前回からのつづき

Sさんには私から
「Wさんと一緒ではなく、二人でお話ししたい」旨は伝えていた。


いくら話しのわかるSさんであっても、
Wさんとは会社の同僚だったし、長い付き合いの友人でもある。


その人と、私が一緒にやっていけないために、
「うちの会社では代理店ができない」という話しをするので、
多分、Sさんとも決裂するのだろうと思っていた。


Wさんと一緒にやっていけない状況を正直に話した。
Sさんの方では、うちの会社との契約を進めてくださっているのに、
それを反故にすることをお詫びした。


「俺の友人をそんな風に言うなんて、とんでもない」
と罵倒されると思っていたら、全く違う答えが返ってきた。


「Wとは、新聞社時代から会議でも全く意見が合わず、ぶつかってばかりいたし、
麦とオレンジさんの気持ちは良くわかるよ。


本音を言えば、麦とオレンジさんとは仕事がしたいけど、
代理店の話しはWのためにと思ってたので、
この件は申し訳ないけどWとやることにするよ」と言われた。


そんなの当然だし私を気遣ってもらって恐縮していたら、
「その代わりといってはなんだけど。
私は広告もやってるけど、本来の業務は企画部なので、
麦とオレンジさんの本業で、何か企画を提案してもらえるかな?
いい企画であれば、それを一緒にやりましょう。」と。


全く予想もしていない展開で、しばらくポカンとしてたら、
Sさんから「いい企画まってるよ!」と言われて、これって本当なんだ!!!と。


やっぱり、私は持ってる!


【今日のわんこ】

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夏休み終了

今日から通常業務です。


実家では、お墓参りだなんだでバタバタでしたが、
台風の影響で早めに東京に戻り、ゆっくりできました!


わんこたちもお疲れのようで、爆睡してます。


今週から通常業務、頑張ります!

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